【NB化粧品 <インタビュー>】美・Style 古田由里子社長/リーダー育成に成果、美容製品の提案強化(2023年6月29日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
古田由里子氏

古田由里子氏

 ヒト臍帯幹細胞培養液の化粧品やアルガトリウム配合のサプリメントを主力にネットワークビジネス(NB)を展開する美・Style(本社愛知県、古田由里子社長)は、2015年の創業以来、順調に業績を伸ばしており、23年5月期の売上高も前期比10.2%増の13億4000万円となる見通しだ。古田社長自らが講師として行う会員向けトレーニングを強化するほか、スキンケアを中心とした美容に力を注ぐことで組織の拡大を進める。古田由里子社長に話を聞いた。

 ─23年5月期の業績見通しについて。
 売上高は前期比10.2%増の13億4800万円になる見通しだ。今期は、苦戦した時期もあるが、昨年12月に開催した、コンベンションをきっかけに盛り上がりを見せ、今年に入ってからは順調に業績を伸ばしている。8月には順調に行けば最高タイトルが誕生する可能性もあり、勢いが増している。
 ─今年1月から始めた「本会議」や宿泊研修が成果につながっている。
 今年1月からは上位リーダー2人と私で「本会議」という組織を開設し、月1回のミーティングを行っている。リーダーからは、フィールドから寄せられる要望や課題を教えてもらい解決できるようにしている。
 さらに、私が講師になってビジネストレーニングを行う1泊研修を1月から始めた。3カ月に一回開催し、3回目の5月には京都で一泊二日の研修を行った。研修を通じて、中堅タイトルの女性会員グループのビジネス意識が高まりつつある。
 研修では、女性を中心とした会員に、セミナーのやり方や具体的な目標設定、課題の解決方法についてトレーニングを続けてきた。
 例えばタイトルアップしたい理由に、「人や社会の役に立ちたい」「環境を守りたい」といった目標を掲げる人がいる。それを達成するには、自分が力を蓄えないと実行に移すことができないということを伝えている。研修では、なぜ実行するのか、なぜタイトルアップするのかについて、より具体的に「なぜ」を掘り下げて、実行に移し、反省を促しながら再度実行するPDCAを回している。
 会員の多くは社会人経験のない人も多く、ビジネスに対する知識に差がある。私のNBでの経験を踏まえて、初心者にも分かりやすく伝えている。セミナーは目的意識を明確にし、前回立てた目標の進捗をリーダーがチェックしている。
 従来は女性リーダーが独り立ちするまで課題があったが、最近ではトレーニングの成果もあって、会員の意識も変わり、主体的に動けるようになってきた。
 ─「サロン会」をきっかけに底上げを図っている。
 トップリーダーが中心になって自宅やマンションのレンタルルームなどを活用して、少人数にアプローチするセミナー「サロン会」の開催が増えている。セミナー後に、シリカ水「プロトンウォーター」を使って会員の皆さんで料理をするなど、絆も深まり、会員同士の意識も変わってきている。
 サロン会では、スキンケアを中心とした美容の製品体験を積極的に取り入れるようにしている。女性が中心なので、スキンケアを接点に活用した方がリクルートに生かすことができる。全員がプレゼンテーションできるように工夫をしながら進めている。
 NBを通じて、製品の販売にとどまらず、人に感謝を伝える人生の素晴らしさといった道徳観を広めていきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

NB化粧品 特集記事
List

Page Topへ