本紙が実施した食品通販売上高調査によると、20年度の100社合計売上高は5345億1600万円だった。食品通販はコロナ禍による追い風が続いており、一般的な食料品に限らず、スイーツやミネラルウォーター、酒類や菓子など需要が広がっている。コロナ禍で食品通販を利用し始めたユーザーがその利便性やライフスタイルに合わせたサービスなどに慣れてくれば、利用が定着することが予想される。
首位は「アマゾンフレッシュ」を展開するアマゾンで売り上げは600億円(本紙推定)。アマゾンと共同でネットスーパーを展開するライフコーポレーションも前期比71%増を達成した。ライフは今期のネットスーパー事業の売上高を100億円に引き上げる計画だ。
オイシックス・ラ・大地が展開する食品EC「Oisix」は定期購入会員を順調に伸ばして前期比39%増(約140億円増)の498億円となり、500億円に迫る勢いだ。「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」3ブランド合わせた合計売上高は815億円。全ての事業において増収となっている。
総合通販のベルーナは、21年3月期におけるワインや日本酒、弁当、おせちなどの合計売上高が266億1400万円となっている。
【2021年版 食品通販売上高ランキング】 〈食品通販売上高動向〉100社合計売上高は5345億円/ランキング上位は生鮮通販(2021年10月14日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。