〈住設訪販企業〉 コロナ禍も人材採用は活況/新規、中途とも強化で営業巻き返し

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 太陽光発電やリフォームの住設訪販企業が採用活動を活発に行っている。活動のオンライン化により、21年4月入社の新卒や中途採用が順調に進んでいる様子だ。各社とも自社のウェブサイトや求人サイトからの申し込みが増えただけなく、申し込む人の変化もみられるという。新型コロナウイルスの影響を受けつつも、前期売上高が前年実績を上回った住設訪販企業が目立つが、3月と4月度に工事着工の遅れなどが発生し、計画通りに売り上げを伸ばせなかった企業もあった。主な住設訪販企業の採用戦略や今年度の事業計画などについてまとめた。

■学生側の意欲が変わる

 本紙が調査した21年4月に入社する新卒採用を実施する住設訪販企業は5社で、3社が未定となった=別表参照。未定とした企業は、コロナ禍の推移を踏まえた上で判断していくようだ。
 太陽光発電をテレアポ訪販で展開するグローバルライフ(本社東京都、伊東健太郎社長)は、新卒採用について、「学生側の姿勢が変わっており、意欲のある学生の申し込みが多いと感じる」(伊東社長)と話す。20年4月入社の新卒採用は10人。21年4月入社も同様に10人前後とする予定だ。
 太陽光発電や蓄電池を販売する日本エコライフ(本社宮城県、佐藤政彦社長)は新卒採用人数を8人としている。これまで中途採用がメインだったが、今年度から新卒採用も行っていく。最近の採用状況について、佐藤社長は「求人サイトからの申し込みが増えている。当社は、会社の取り組みや販売に関することの掲載だけでなく、頑張れば、全国でも活躍できるような体制について説明している」と言い、学生の意欲を高める情報提示を行っている。
 太陽光発電やリフォームの訪販、アライアンス事業を展開する日天(本社神奈川県、高瀬和明社長)は、21年4月に入社する新卒がすでに2人決まっているという。新卒入社人数は2~6人としており、今後の新卒採用は、状況に応じて取り組んでいく予定だ。
 住宅リフォームの訪問販売を行う新生ホームサービス(本社兵庫県、吉都紀太介社長)や、日本eリモデル(本社兵庫県、中村慎一社長)の2社は新卒採用の予定はないと回答している。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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