C Channel/プロ向け市場に上場/20年3月期のEC売上は56.7億円

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 動画メディアやECサイトを運営するC Channel(シーチャンネル)は5月25日、東京証券取引所が運営するプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market(トウキョウプロマーケット)」 に株式を上場した。上場に伴い開示した情報によると、20年3月期の連結売上高は前期比横ばいの74億4900万円だった。EC事業の売上高は同7.9%増の56億7100万円だった。
 連結売上高に占めるEC売上比率は76.1%となっている。上場発表時に開示した資料では、19年3月期におけるEC売上高の9割超を、グループ会社でECサイト「KOBE LETTUCE(神戸レタス)」を運営するマキシムが上げていた。
 EC事業では、マキシムのサービス以外に、インフルエンサーが韓国から仕入れた商品を販売する「Isn’t she?(イズントシー)」や、インフルエンサーの前田希美氏が企画した商品を販売する「N WITH(エヌウィズ)」、仕入れ商品を動画で販売する「BELL PALETTE(ベルパレット)」などのサービスを展開している。
 インフルエンサーを活用したECや動画コマースのノウハウは、マキシムにも提供しており、グループ間でシナジーを生んでいるようだ。
 連結業績における営業損失は13億9000万円(前期は15億800万円の営業損失)、経常損失は15億5100万円(同17億300万円の経常損失)、当期損失は17億9500万円(同18億900万円の純損失)だった。売り上げを維持・拡大しながらも経費削減を進め、収益力の改善に努めているという。
 C Channelが上場した「TOKYO PRO Market」は、プロ投資家(特定投資家など)に限定した株式市場で、マザーズなどの一般市場と比べ、短い期間と少ないコストで上場できるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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