ダスキン 18年4—12月期/家庭訪販事業は3.3%減に/家庭用モップ、ロボットクリーナーが不振

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 ダスキンの18年4—12月期(第3四半期)における訪販グループの売上高は、前年同期比0.6%減の856億1700万円だった。家庭訪販事業は、家庭用モップのレンタルやロボットクリーナーの販売が振るわず、3.3%減となった。
 全国展開に伴うキャンペーンを前期の4月に実施した「ロボットクリーナーSiRo」、台所用スポンジなどの売り上げが減少したことで全体では減収となった。
 ミスタードーナツなど外食も含めた事業横断の割引クーポンチラシの配布、モップレンタル無料体験など創業55周年キャンペーン、サイバーモールへの出店と消費者との接点作りを強化した結果、「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」、「スタイルクリーナー」のセット商品)の売上高は前年同期比2.9%増になった。「家庭用玄関マット」も増収した。
 当期から販売を始めたイオン式芳香器「ふわりら」の売り上げも寄与したことに加え、上半期に前期の反動減があった「ロボットクリーナーSiRo」の売上回復を目指して、18年10月に新聞折り込み広告などによる全国一斉の販売促進活動を実施した結果、当期の減収幅は縮小した。
 商品別では、「床用モップ」は前年同期比3.7%減の82億2500万円、「ハンディモップ」は同3.8%減の29億6300万円と不振だった。役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同7.6%増と好調だったものの、「家庭用空気清浄機」が同19.0%減、「家庭用フィルター」が同4.0%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同11.9%減だった。
 営業利益は、レンタル製品の投入減などによる売上原価の減少や、退職給付費用の減少があったものの、減収に伴う粗利の減少に加え、ニーズが高まる衛生管理分野への人員配置に伴う人件費増、コンタクトセンターの機能強化に伴う外注委託費といった経費増により、前年同期比4.2%減の113億6900万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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