富士山の銘水/子供への安全性が評価/水宅配業界初の経済産業大臣賞受賞

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「経済産業大臣賞」を受賞した「フレシャスデュオ」

「経済産業大臣賞」を受賞した「フレシャスデュオ」

 「フレシャス」ブランドで水宅配事業を展開している富士山の銘水(本社山梨県、粟井英朗社長)は9月26日、同社の主力ウォーターサーバー「FRECIOS dewo(フレシャスデュオ)」が、子供や子育てに配慮した製品を評価する「キッズデザイン賞2018」で「優秀賞 経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。水宅配業界のウォーターサーバーが同賞を受賞するのは初めて。
 同製品は、子供の目線からは見えない高さに操作部を設置していることが評価され、受賞に至ったという。
 ウォーターサーバーについては15年ごろに、1〜2歳の子供がサーバーの熱湯の蛇口を誤って操作し、重いやけどを負うケースが多発した。蛇口にチャイルドロックを備えたサーバーでも、子供がロックを外してしまうケースがあったという。事故を受けて、経済産業省は、サーバーの使用者や製造者に対して、具体的な事故防止策を提示。「ボタン位置」に課題意識を持つよう促していた。
 同社では14年に「フレシャスデュオ」の販売を開始。乳児が手の届かない上部(高さ112.5センチメートル)に給水ボタンを設置することで、大人にとっての使いやすさと、子供に対する安全性の両立を図ったという。
 「経済産業大臣賞」の受賞を発表してから約20日間、ウェブからの新規の申し込み件数は、以前に比べ増えているという。現在、受賞の情報を盛り込んだチラシなどを作成中。完成次第、対面販売の現場でも受賞について説明を行っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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