シーズ・ホールディングス 〈通販の回復目指す〉/商品リニューアルや新会報誌で

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下期の計画について説明する石原智美代表取締役社長

下期の計画について説明する石原智美代表取締役社長

 ドクターシーラボの持ち株会社、シーズ・ホールディングス(HD)が3月12日に発表した17年8月—18年1月期(中間期)の連結業績における売上高は、前年同期比12.7%増の238億7500万円だった。ドクターシーラボ事業の通販売上高は同4.8%増の118億5900万円。アマゾンでの売り上げが業績を後押ししたが、既存通販は減収となっている。2月22日に刷新した主力商品に加え、5月には大型商品のリニューアルを計画。新商品の展開や新しい会報誌の発行により、通販事業の回復を目指す。

■ECトラブルが影響

 シーズHDの中間期における業績を事業別にみると、ドクターシーラボ事業の売上高は同7.3%増の213億2600万円、エステ・サロン事業が同96.8%増の25億4800万円だった。
 11月、脱毛サロンなどを展開するセドナエンタープライズ(本社東京都、小杉裕之社長)を子会社化したことによりエステ・サロン事業の売り上げが伸びた。
 ドクターシーラボ事業は、卸売販売による売り上げが順調で、同34.9%増の57億5400万円だった。
 アマゾン店による売り上げは開示していないが堅調に推移し、男性を含む新規顧客の獲得に貢献しているという。既存通販ではリピート顧客の総数が減少した。
 シーズHDが3月16日、都内で行った中間決算説明会で石原智美社長は「17年にECの基幹システムの移行がスムーズに実行できなかったことで、ECでの購入希望者の要望に応えられなかった。上期の新規顧客の少なさにも影響した」と上期を振り返った。


■下期は商品拡充と拡販

 下期は大きく分けて二つの計画に取り組む。ドクターシーラボ事業における各ブランドの商品拡充や販路拡大と、エステ・サロン事業における新規メニューの開発とECを含めた物販の強化だ。新規メニューとしてはドクターシーラボの商品を用いた施術を検討している。
 2月22日、ドクターシーラボ事業の主力商品「アクアコラーゲンゲル エンリッチリフト」をリニューアルした。同日テレビCMを開始し、新聞やラジオ、ECサイトでPRしている。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月22日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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