日用品EC大手/ペットEC買収相次ぐ/アスクルはチャーム子会社化

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楽天のイベントで表彰されたチャームの押原一央課長(写真右)

楽天のイベントで表彰されたチャームの押原一央課長(写真右)

 アスクルは5月24日、ペット用品EC大手のチャーム(本社群馬県、今井努社長)を完全子会社化すると発表した。日用品ECの爽快ドラッグ(本社東京都、小森紀昭社長)は4月3日、ワールドワイドペットコミュニティーケーションズ(本社静岡県、本間克巳社長)のペット用品EC事業を買収した。日用品EC大手はリピート率の高いペット用品を強化することで、顧客の囲い込みや販売促進を進めたい考えだ。
 アスクルは5月23日、チャームと株式譲渡契約を締結し、7月3日にチャームの全株式を取得する。株式の取得価額は非公開。アスクルは今回の買収で日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」のペット用品販売を強化するのが狙い。
 「『ロハコ』で販売しているペット関連商品は約1900品目。ペット用品の取り扱い点数はまだまだ少なく、特にロングテール商品の品ぞろえに課題意識があった」(アスクル広報)と話す。
 チャームはペット関連商品を約5万品目取り扱っている。チャームを傘下に収めることでペット用品の品ぞろえを大幅に拡充する。
 「ロハコ」同様にヤフーショッピングでも高い販売実績を誇っており、親和性は高いと判断した。
 「ペット用品は定期購入者が多く、『ロハコ』の顧客層ともマッチしているため相互集客が見込める」(同)と話す。

■爽快ドラッグは2度目

 爽快ドラッグはワールドワイドペットコミュニティーケーションズが運営していたペット用品ECサイト「本間アニマルメディカルサプライ」の事業を譲り受けた。15年11月にペット用品ECのココロ(16年3月に爽快ドラッグが吸収合併)を買収しており、ペット用品EC事業のM&Aは2度目となる。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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