シニアライフクリエイト/「地産外商」への取り組み/フードロスと地域活性に(2023年1月26日号)

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 シニアライフクリエイト(本社東京都、高橋洋社長)は1月14日から、「地産外商」の取り組みの一環として、「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」で高知県産のシイラを使用した「シイラフライ」の提供を開始した。
 20年11月に高知県土佐清水市と「包括連携協定」を、22年4 月には高知県と「高知県の地方創生の推進に向けた連携と協力に関する協定」を締結。これまでにシイラを加工開発した商品「シイラ竜田揚げ」など、高知県内の特産品や名産品を使用した商品を開発してきた。「今回の『シイラフライ』は 『シイラ竜田揚げ』の製造過程で発生する端の部分や、切り身にできないサイズの魚体といった、やむなく廃棄につながってしまう物を活用している」(経営企画部)と言い、フードロスを削減し地域の活性化につなげているという。
 同社では21年6月から地産外商の商品を導入している。各地域で行き場を失った食材に着目し、その食材を全国で消費することで、地域経済の振興と宅配弁当メニューの多様化を目指している。協定を結ぶ高知県や土佐清水市以外にも、観光客の減少で残ってしまった沖縄県産の紅イモや、コロナの影響で流通量が減少した岩手県産のシイタケを使用した商品なども開発している。
 月に1回設けている「ご馳走の日」の2月のメニューは、高知県の「土佐はちきん地鶏」を使用したメニューが提供される。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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