【EC注目株!】第51回〈キユーピー〉 96年通販始動、今後は高付加価値商品を重点的に/4期連続増配中を勘案すると中長期構えで

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千葉明氏

千葉明氏

キユーピー(2809、11月期)がトウ・キユーピーを介して通信販売に進出したのは1994年(平成6年)。法人や生協向けでのスタートだった。BtoCへの対応は00年以降だ。新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・ウェブを介した多面的展開。ウェブ対応を担うサイトが「キユーピーアヲハタネットショップ」。
 ネット通販の役割をトウ・キユーピー通信販売部課長の井上泰孝氏は、「顧客との会話」と表現した。同社のネットショップでは、サプリメントやその他健康食品・スキンケア・機能性表示食品が取り扱われているが、例えばサプリメント一つとっても「利用者の体質・体調次第で効果の是非やその現れ方は一様ではありません。そのあたりを訴求し会話することで、顧客の真の信頼が得られると考えています」と噛み砕いた。
 ところで話はいささか横道にそれるが、スキンケア(14年12月発売開始)や機能性表示食品(昨年6月販売認可・開始)などネット通販商品の原材料となっている「ヒアルロン酸」へのキユーピーのこだわりは筋金入り。もともと体内にある肌の保湿成分だが、歳を重ねるにつれ減少する。
 キユーピーがヒアルロン酸開発に取り組み始めたのは1983年というから30年以上になる。鶏冠からの抽出法・微生物による発酵法から作られる同社のヒアルロン酸は現在、世界30カ国に向けて輸出されている。

(続きは日本ネット経済新聞 12月24日・31日の合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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