【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載131 アフターコロナとEC(2023年3月9日号)

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 3月13日以降、マスクの着用が個人の判断に委ねられることになります。
 約3年という長い月日をともにしてきたマスクは、外出時の必需品となりました。
 ただ、花粉シーズンということもあり、全国民がマスクを外す日はまだまだ先になりそうです。
 今回は、アフターコロナで変わる消費者の行動と、ECに求められるコミュニケーションについて考えます。


■多様化する価値観と高まる美意識

 消費者が商品を購入する際に影響を受ける要素はいくつもあります。
 特に、コロナ禍においては、住んでいる国の文化や価値観に大きく影響を受けたといえます。
 マスクを例に挙げると、国の指針や方向性によって着脱が左右されるため、個人の価値観が消費者行動に与える影響は少ないと言えます。
 マスクを着用することによって、肌荒れが起こる人にとっては、「1日でも早くマスクを外したい」が本音かもしれません。コロナ禍によって、マスクに対する消費者の意識は変化しています。
 季節の変わり目に風邪をひきにくくなるなど、マスク着用には、本来の目的に沿ったメリットもあります。それだけでなく、マスクは顔の3分の2を覆ってしまうため、見えない部分のケアやメークを最低限にすることができました。結果的に、時短や節約につながったことをメリットと感じた消費者も少なくなかったでしょう。
 今後、マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになると、人々は他の人からの視線を意識するようになります。
 マナー的観点もありますし、美意識も高まりますから、顔回りのケアを再認識することになるでしょう。
 特に、口元のケアは男女ともに重要視しています。
 口臭ケアやホワイトニング、髭脱毛、マスク生活で衰えた表情筋のトレーニング、新しい口紅の購入など、何らかのアクションを起こしたり、検討したりする消費者が増えそうです。
 マスクの色や形は消費者ニーズに合わせて多様化し、今ではファッション化している節もあります。
 着用義務がなくなり、自由度が増した後も、アイデンティティーの象徴として、マスクの着用を続ける消費者は一定数いるでしょう。


■距離を払拭するコミュニケーションとは?

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月9日号で)

<筆者プロフィール>
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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