【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載120 日本の四季を有効活用! 春の衣替え商戦 (2022年4月14日号)

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 各地で桜の開花宣言が聞かれるようになりました。いよいよ春の到来です。3月は年度末で、卒業式なども多く、節目を迎える時期です。4月に入ると、環境が変わることも多く、新しいことにチャレンジしたくなる時期と言えます。
 今回は季節の変わり目を商機として捉え、衣替え時の消費者マインドをひも解きます。


■衣替えで新しさを迎える

 4月は雨が多く、昼夜の寒暖差も大きいため、薄手のアウターや羽織物が活躍する時期です。春の衣替えは、最高気温15~20度が目安と言われています。衣替えの時期を細分化すると、四季のある日本の場合、四つのフェーズに分けられます。
 衣替えでは、季節外れの衣類を洗濯したりクリーニングしたりしてから収納します。湿気を避けるために、晴れた日の午前中に行うことも少なくありませんし、一緒に掃除をすることも多いでしょう。
 季節ごとに実施する衣替えは、消費者にとって少々面倒な作業といえますが、わたしたち販売者側にとっては商機と言えます。
 その理由は、衣替えを行うことで消費者の購買意欲が刺激されるからです。
 例えば、クローゼットの防虫剤を取り換えるタイミングで。ルームフレグランスを変えたくなることもあるでしょう。シミや汚れのある冬服をクリーニングに出した後、保管用のカバーを変える気分になることもあります。
 冬服は厚みがあるため、収納するスペースが狭く感じますから、新しい収納家具を検討することもあるでしょう。着なくなった冬服を断捨離すると、新しい春服が欲しくなることもあるはずです。
 衣替えと掃除を一緒に行うことで、古いもの(冬)に対する区切りが付き、新しいもの(春)を迎え入れる準備が整うという訳です。春は新しいことにチャレンジしたくなる時期です。
 前年に発表された流行色を反映した衣類が最初に登場する活気あるシーズンでもあります。春は「春財布」と言われ、財布を新調する消費者が増加することもあります。必然的に、財布のひもが緩む時期といっても過言ではありません。


■情報提供でイメージを膨らませる

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月14日号で)

〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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