【次世代マーケッターが語る〈ECの未来戦略〉】〈第1回 20~30代の若者に送る成長戦略(後編)〉/経営感覚を持つマーケッターが増加

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 EC・通販業界の「20~30代の若者に送る成長戦略」を紹介している本連載の2回目では、「ニッチ市場で圧倒的ナンバーワンを目指せ」という一つ目の戦略に続き、第二、第三の戦略をご紹介します。


■経営視点を持て

 近年、個の台頭や顧客ニーズの多様化により、さまざまなソリューションや商品を提供する企業やスタートアップが増えています。前回ご紹介したようなニッチ市場が増えていることも要因の一つだと思います。
 新興企業の中でも、数人でプロダクトの開発から提供まで行う”ミニベンチャー企業”が爆発的に増加しています。EC・通販においても数人で数億円の年商を上げる企業が多く存在します。
 企業は現実的に人的余裕がありませんので、細かな役割分担ができない状況になってきていることも事実です。経営者やセールスの担当がサービス開発からマーケティング、財務までを行っている企業も多く存在します。
 つまり、マーケッターがマーケティングを行うと同時に途中の過程を省いて、他の経験値を得ることができるということです。今後、さらに市場が多様化したり、企業が従来の概念にとらわれない発展の仕方をすることで、こうした傾向が進むと思われます。
 むしろ、ミニベンチャーや新興企業が多い市場ほど、多角的な経験を持ち合わせた次世代のマーケッターは生まれやすいのかもしれません。


■アナログを大切に

 個が多様化する時代に言えることは、ソーシャルコミュニケーションや情報発信などが自らに近い知人範囲を超え、そのデバイスにアクセスできるユーザーであれば誰もが対象となり得る”ゼロ距離コミュニケーション”が多くなるということです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月9日号で)

〈筆者プロフィール〉
 E―Grant(イーグラント) 北川健太郎COO

 1984年生まれ。イーグラントの経営、事業全体を管掌する傍ら、EC通販専用CRMツール「うちでのこづち」の活用に基づいたLTV向上・CRMマーケティング支援を行う。数千万~数百億円まで500社以上の支援実績を持つ。15年に「一般社団法人日本通販CRM協会」を立ち上げ、監事に就任。今後、CRMを企業インフラにすべく、グローバル化が進む業界において日本式「おもてなしCRM」の普及活動を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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