【EC関連リサーチ】〈アライドアーキテクツ「ハッシュタグ利用調査」〉/SNS利用者の36%が利用ECの販促にも有効

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インターネットで買い物をする際、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「ハッシュタグ」を利用して口コミを調べる消費行動が若年層を中心に広がり始めている。SNSを活用したマーケティング支援を手掛けているアライドアーキテクツの調査で明らかになった。ハッシュタグはEC事業者の新たな販促ツールになる可能性がある。

 ハッシュタグとは、「ツイッター」などのSNS上で投稿のタグ(付箋)として用いられるツール。「#fashion(ファッション)」「#ランチ」など、ハッシュマーク(#)の後に日本語や英語のワードを記載することで、投稿内容が「何に関するコメントなのか」を表す。
 SNSユーザーはハッシュタグで投稿を検索し、興味や関心が似たユーザーの投稿を探す。不特定多数のSNSユーザーが共通のハッシュタグを使い、特定の話題で盛り上がることもある。
 アライドアーキテクツは約4500人の女性SNSユーザーに対し、ハッシュタグの利用実態を調査した。その結果、全体の36%がハッシュタグを「使ったことがある」と回答。「知っているが使ったことはない」(18%)を加えると認識率は半数を超えた。
 20代以下に対象を絞ると利用経験者は47%、認識率は約7割に達している。
 ハッシュタグを利用したことがあるユーザーに対し、ハッシュタグを利用する目的を選択式で質問したところ、62%が「気になる商品や情報を検索するため」と回答。ハッシュタグが商品の情報収集にも活用されている実態が示された。
 約65%は「商品の口コミ探し」のためにハッシュタグを利用しており、口コミの伝播にも影響を与えていた。
 ハッシュタグで検索したことがある商品カテゴリーは、「食品」「化粧品」「レシピ」「家電」「アパレル」などさまざま。
 ハッシュタグを利用したことがあるSNSでは83%が「ツイッター」と回答しており、他のSNSと比べて突出している。
 「インスタグラム」でハッシュタグを利用したことがあるのは20代以下が34%だった一方、30~40代では16%にとどまった。「インスタグラム」のハッシュタグは現時点で若年層にリーチしやすいようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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