「独身の日(W11)」はプロモーションのスケールも大きい。アリババグループのECモール「天猫(Tモール)」は11月10日、W11のPRとして創業者のジャック・マー氏や、元横綱の朝青龍などが出演する映画を公開した。封切日にはプレミアム試写会など映画に関するイベントを催し、セールの盛り上がりを後押しした。
日本ではECの大型セールの際にテレビCMを放送しているが、中国はチャンネル数が多く、テレビのPR効果は日本よりも弱い。そのため、映画や街中の広告(バス停・地下鉄内)などを中心にプロモーションを展開している。
スマホユーザー向けのオンラインのプロモーションも盛んだ。スマホゲームのアイテムにW11のロゴを追加したり、SNSを開いたらセール告知の広告が前面に表示されたりといった多種多様な施策が行われている。
ECモールは、動画メディア「YOUKU(中国における「YouTube」のようなメディア)」の生放送で、スマホを振ると商品が当たる企画「商品ゲット」も展開していた。ゲーミフィケーションの目新しいPRを積極的に行っている。
■参入の注意点
(続きは、「日本ネット経済新聞」12月7日号で)
<プロフィール>
unbot
中町秀慶社長
大学在学中に北京の清華大学に留学。帰国後、東京でベンチャーの不動産デベロッパーにて都市開発に従事。09年、デジタルマーケティングのアドウェイズに入社。上海にて日系大手メーカーのデジタルマーケティングのディレクターとして従事。11年、香港と上海にてデジタルマーケティングのサービスを提供する「糖猴子有限公司(01SUGAR MONKEY LTD.,)」を創業、CEOに就任。14年に親会社となる日本法人「unbot」を、15年には台湾法人「台湾糖猴子有限公司」を設立した。
【現地で見た「独身の日」】<後編>リアルとネットで大規模PR
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