【エドウイン直営店 髙嶋大輔 eコマースチーム長】14年からEC事業を強化/ゾゾ、アマゾンは40%増収

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 ジーンズなどカジュアルウエアブランドのエドウインのグループ会社、エドウイン直営店(本社東京都、大塚丈二社長)は14年からEC強化に乗り出し、ここまで事業を拡大している。メーカーならではの取り組みに加え、各モールの特性に合わせた売り場を展開。17年3月期のEC売り上げは前期比25%増になる見込みだ(売り上げ非公表)。現在の総売り上げに占めるEC売り上げは4%。今後3年で10%を目指す。今期の取り組みや今後の事業戦略などについてeコマースチーム長の嶋大輔氏に聞いた。


■EC売上20%増収
 
ーーーエドウインの直販事業について教えてください。

 当社は主に卸売りを展開しておりますが、14年に伊藤忠商事の傘下に入ってからは、直営店とECの強化を推進しています。以前はブランディングだけの観点でECを運営していましたが、サイトのリニューアルやさまざまなツールの投入などを実施することでここまで順調に成長を続けています。
 現在の会員数は約17万人で、顧客の平均年齢は30~40代。顧客の約7割が男性ですが、14年に全体の2割だった女性顧客が現在は3割になりました。女性の方が男性よりもトレンドやシーズン性に敏感な人が多いため、商品情報などをこまめに掲載するようにしたことで、女性顧客の獲得につながっていると考えています。

 ーーー17年3月期のEC売り上げは。

 売り上げ数字は非公開ですが、17年3月期のEC売り上げは前期比25%増を見込んでいます。前の期と比べ、伸び率が増加しています。現在、自社売り上げに占めるEC売り上げの比率は約4%。前期の比率は3%強でした。

 ーーー今期(17年3月期)の主な取り組みは。

 公式ECサイトのほか、ゾゾタウン、アマゾン、楽天市場、マガシーク、丸井の5モールに出店していますが、今期は各モールに出店する意味を明確化し、モールごとに戦略的な施策を実施しました。
 例えば、楽天市場とゾゾタウンではユーザー層が異なります。施策の一例として、楽天市場ではポイントバックの対象となる商品を増やし、ゾゾタウンではよりトレンド性のある商品を多く揃えました。各モールの特性に合わせた商品展開をすることで在庫効率が上がり、売り上げが伸びています。今期、ゾゾタウンやアマゾンはともに売り上げが前期比約40%増となる見込みです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月30日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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