【フォースター/川連一豊代表取締役社長】中小企業も海外販売できるサービス開始へ

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 オムニチャネルを中心にコンサルティング事業を手掛けるフォースター(本社静岡県)は、越境ECのプラットフォーム「TokyoExpressJP(トーキョーエクスプレスJP)」を近く開設する。EC事業者は「トーキョーエクスプレスJP」に出品すれば、フォースターがプロモーションや物流を代行する。出品の申し込みをした先着100社は月額費用や売り上げロイヤリティーを無料で提供すると訴求したところ、申し込みが殺到し、現在対応と準備に追われている。申し込み対応が落ち着き次第、サイトを開設していく予定だ。川連一豊社長に、「トーキョーエクスプレスJP」の開設の狙いや今後の方針について聞いた。


【楽天、ヤフーの出店者はAPIで自動連携】
 ー「トーキョーエクスプレスJP」の仕組みを教えてください。
 国内の事業者がほとんどリスクなく、日本の商品を海外に向けて販売できるサイトです。基本的には売り上げ手数料15%程度と決済手数料だけで商品を出品できます。事業者は国内の倉庫に商品を送り、注文が入ればその倉庫から発送も代行します。海外からハラル対応の要望もあったので、ハラル対応商品の取り扱いも可能です。
 楽天市場とヤフーショッピングのAPIを使って自動連携できるので、画像や説明文を自動的に「トーキョーエクスプレスJP」に持ってくることができます。楽天とヤフーに出店していない事業者も出品できますが、どちらかに出店している事業者はより簡単に出品できます。
 ー翻訳や海外ユーザーの問い合わせ対応などは。
 サイトの翻訳は当社側で行います。自動翻訳ではなく、手動の翻訳にしている点がポイントです。日本語の「カワイイ」を外国人がそのまま使っていたり、サイトで「キレカワ」といった造語が使われているなど、日本語のままの方がクールと言われる単語も多いからです。出品者自身が編集することも可能です。海外のユーザーからの問い合わせも当社が対応します。問い合せ内容で出品者に聞きたいことがある場合もフォースターから連絡するので、出品者が英語を話せないといけないことはありません。
 ーどの国・地域に向けて販売するのですか。
 国や地域を特定するのではなく、グローバルに販売展開していきます。日本の包丁は中国で人気が高く、砥石はロシアでよく売れるといったように、あらゆる商材で地域ごとの需要を細かく見てきました。こうした知見を生かして、ウェブのプロモーションを行う際に商材ごとに訴求を強める地域を変えていきます。
 一方で、ブランドによっては代理店を持っている国では、日本からそのブランドを売ることができないケースもあります。どの国・地域からのアクセスであるかを判断し、販売できない商品は表示されないように管理します。各社が管理するのは労力がかかりますが、それらも代行するので出品申込者から喜ばれています。
 ー言語対応は。
 サイトは日本語、英語、中国語(簡体字と繁体字)、韓国語に対応していきます。海外にいる日本人や、米国で暮らす中国人などからの来訪も想定して、サイトの言語は来訪者が手動で選択できるようにします。

(続きは「日本ネット経済新聞」4月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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