【進化するリピートEC〈注目のチャットコマース〉】 ZEALS/SNS広告を活用/CVR・LTV向上を支援

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会話型広告サービス「ファンプ」を説明する清水正大社長

会話型広告サービス「ファンプ」を説明する清水正大社長

 リピートECの売り上げ拡大につながるチャットサービスが増えている。問い合わせ対応や資料請求件数を増やすツールとして提供してきたチャットボットに、決済機能が実装され始めてきた。顧客は、商品購入画面に遷移せずにチャット内で決済まで完結できる。SNSのコンテンツ間に表示されるインフィード広告も注目を集める。クリックしたユーザーとチャットで交流しながら商品提案し、最適なウエブサイトに送客したり、その場で決済ができるなど、チャットとの相性が良いからだ。EC業界におけるチャットボットの導入が進む中、販売手法としての活用にも期待が持てる。

 チャットボットを利用した広告サービスを提供するZEALS(ジールス、本社東京都、清水正大社長、(電)03—5719—2133)は、会話型広告サービス「fanp(ファンプ)」を提供している。SNS広告の閲覧者をチャットに誘導し、対話形式で商品提案できる。コンバージョン率(CVR)の改善に役立つ。SNS上でのリターゲティングによるLTV向上も期待できる。
 「ファンプ」は、LINEなどのインフィード広告をクリックしたユーザーを、チャット画面に遷移させる。チャットボットがユーザーと交流しながら、商品やサービスを提案。会話のシナリオは、導入企業との相談の基、ジールス主体で構築する。
 11月1日、EC事業者向けにトライアルプランの本格提供を始めた。バルクオム(本社東京都、野口卓也CEO)は9月、「ファンプ」を導入。約3カ月でCVRが2・4倍に改善したほか、導入時に開設したLINEアカウントの「友だち」件数が1万人弱となっている。
 チャットによる交流で獲得した、LINEの「友だち」などSNS上のフォロワーに対し、容易にリターゲティングできる。プッシュ通知で商品を再提案したり、キャンペーンを告知したりしている。
 ジールスは「ランディングページ(LP)内でチャットが主張するより、広告からチャットそのものに流入を促し、商品提案や販売まで完結した方がいいのではなかと考えた」(清水社長)と説明する。
 LINEPay(ラインペイ)と連携するほか、導入企業の決済画面をチャットに表示できる。ジールスはカード情報を保有しない。
 トライアルプランは通常30万円の初期費用が無料で、50万円の広告運用費(媒体費含む)のみで利用できる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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