中古品買い取り販売のハードオフコーポレーションはこのほど、EC強化策を発表した。同社が運営しているECサイトには現在、同社の一部店舗のみが出品しているが、全店舗が出品する体制を整備する。17年3月までに商品点数を現在の4倍に当たる40万品目にまで拡大する。ECサイトの売り上げ拡大を図るとともに、ネットを閲覧したユーザーの来店促進も狙う。
同社は13年10月、ECサイト「ハードオフネットモール」を開設した。全国の「ハードオフ」ブランドの店舗が、店頭で扱う中古品を出品し、ネット販売できるサイトだ。同サイトに出品している店舗数は15年3月末時点で354店だった。これを16年3月末までに500店に、17年3月末までに「ハードオフ」ブランドの全店に当たる約800店にまで増やす。
各店舗の出品数も増やす。現在の1店舗当たりの出品数は約300品目だというが、これを約500品目にまで増やす。出品店舗数と1店舗当たりの出品数を増やすことにより、ECサイトの品ぞろえを急速に拡充したい考えだ。
ECサイトの現在の月商は4000万円を超える規模に成長したものの、現在は同社の全体売上高の1%にも満たない水準だ。ECサイトを強化することにより、20年3月期にはEC売上高を全体の10%にまで伸ばしたいという。
ハードオフコーポレーション/全店で中古品EC開始へ/商品数を4倍の40万品目に拡大
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