MTG 第2四半期/中国EC法で大幅減益/新分野への投資で盛り返し狙う

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 「Refa(リファ)」などの美容機器を販売するMTGの18年10月―19年3月期(第2四半期)の売上高は、前年同期比13.1%減の246億9000万円、営業利益は同86.5%減の7億1200万円だった。1月に施行された中国電子商取引法の影響を受け、インバウンドバイヤーによる国内の量販店や韓国の免税品店での、「リファ」ブランド商品の売り上げが大幅に減少した。今後は、売り切り型の商品からサブスクリプション型の商品開発・展開に投資を行い、業績の立て直しを図るとしている。
 MTGの国内の量販店や韓国免税品店での「リファ」ブランドの売り上げの多くを、転売目的の代購による売り上げが占めていたため、大幅な減収減益となったようだ。
 インバウンドによる売り上げが減少する一方、中国国内でのEC売り上げは伸長している。中国EC売り上げを含むグローバル事業の売上高は、前期比4.0%増の108億6000万円だった。
 今夏には、現在出店している天猫だけでなく、JDなど三つの大手ECモールに出店するとしている。中国国内での正規のECチャネルの拡充を図るという。
 国内で販売が好調なEMS機器「SIX PAD(シックスパッド)」については、中国を含めたアジア全体で販促を行っていくとしている。これまで美容機器やEMS機器の売り切り型だったビジネスモデルを、顧客にリピートを促すサブスクリプション型に変更するとしており、20年に「リファ」ブランドから、ミスト状の化粧品を十数品目展開する計画を立てている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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