EC事業を行うハモンズ(本社大阪府、瀬川直寛社長、(電)06―6225―3051)は10月11日、在庫最適化を支援するクラウドサービスの提供を開始した。在庫の収益性や適正数などを可視化し、粗利の改善や仕入れの精度向上を支援する。「在庫の収益性を可視化するツールはEC業界初」(瀬川社長)と話す。
クラウドサービス「FULL KAITEN(フルカイテン)」は、ECサイトの受注・在庫・商品データを用いて、在庫の収益性やリスクを可視化できる。現在は一元管理システム「ネクストエンジン」と連携している。今後はほかの一元管理システムとも連携する予定だ。
導入企業は商品ごとの売上総利益や販売実績を基に、在庫の現状を分析できる。セールでの値引き設定を最適化したり、収益力を高めるためのセット商品開発などに役立つ。
在庫の収益性を把握することで、〝不良在庫〟や、〝即仕入れ〟の商品が一目で分かる。仕入れの効率化や業務削減にもつながるという。
「商品ごとの収益性を正確に把握せずに、何となくセール商品を決めている中小のEC企業は多い。当社もベビー用品のECサイトの売り上げは伸びていたが、利益を確保できずに苦しんだ時代があった。在庫の収益性を把握し、管理できる仕組みを導入したことで、利益を伸ばすことができた」(同)と話す。
初期費用は無料、月額利用料は3万円から。月間の受注件数により、料金が変わる。10社限定で2カ月間、無料提供する。先行企業は設定の訪問サポートも無償で行う予定。
ハモンズ/在庫最適化を支援/業界初のシステム提供開始
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