アマゾン/プライムサービスを強化/日用品の箱詰め、映像配信も

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

「プライム・ビデオ」の発表会に登壇したジャスパー・チャン(中央)と米アマゾン国際部のティム・レスリーバイスプレジデント(左)、事業開発のピーター・ラーセンバイスプレジデント(右)

アマゾンジャパンは「Amazonプライム」の会員向けサービスを強化している。9月15日からは、食品や日用品を専用の箱に必要な分だけ詰めて一度に配送できるサービス「Amazonパントリー」を開始。同24日には映像配信サービス「プライム・ビデオ」の提供を開始した。プライム会員制度は07年の開始以降、会員数が年々増加しており、特に日本の増加率が高いという。サービス拡充でプライム会員のさらなる増加を狙う。

必要な分だけ購入
 プライム会員は年会費3900円で「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」などが無制限で利用できる。今年7月にはプライム会員向け大型セール「プライムデー」を世界で同時に開催するなど、さまざまな特典が企画されている。
 「Amazonパントリー」はスーパーやドラッグストアで販売している日用品を主な取扱商品としつつも、海外のビールや菓子類など、専門店で販売しているような商品もラインアップに含む。
 高さ28×奥行き28×幅52センチメートル、12キログラムまで対応する専用箱(パントリーボックス)を手数料290円で利用し、必要な商品を詰めて購入する仕組み。商品をカートに入れる箱の空き状況はパーセント表示で分かる。
 価格帯はスーパーやドラッグストアと同等か、商品によっては安く設定している。頻繁に購入する商品は毎回商品ページを開く必要がないよう、リストに入れておける。
 「Amazonパントリー」の利便性について、「日用品などの低単価商品ほど大容量でしか買えないことが多かった。『欲しいものを欲しい分だけ』が求められている」(消費財事業本部・前田宏本部長)と話している。
 キッズパーティー、仕送りセットなど用途に合わせてアマゾンが薦める商品を詰め合わせたテーマ別のボックスも用意。ボックス内で別の商品に替えたい商品は類似商品を表示して変更できる。

追加料金不要で閲覧
 「プライム・ビデオ」は国内外の映画、ドラマ、アニメ、コンサートビデオなど、数千点の作品が追加の年会費不要で見られるサービスだ。配信映像の7割は日本のコンテンツが占めるという。
 DVD化されていないコンサート映像を配信するなど、料金だけでなく独自のコンテンツでも差別化を図っていく。米国などではすでにサービスが提供されており、昨年は13億ドル(日本円で約1500億円)を投資してコンテンツの拡充を図っている。同時に、自宅のテレビに接続すると「プライム・ビデオ」のほかユーチューブやGYAO!などのネット動画が閲覧できる小型ストリーミング端末「Amazon Fire TV」「Fire TV Stick」も販売した。4K映像対応、音声認識もできる検索性、途中まで見た作品を見たところからすぐに再生できる性能などを訴求している。プライム会員には9月26日まで、これらの端末を割引価格で購入できるようにした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ