【ジュピターショップチャンネル 上席執行役員営業統轄本部長 宮内正史氏】 <ファッション売上5%増の要因は>”外出を楽しめる”商品提案が奏功(2025年1月16日号)

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 ショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネル(本社東京都、小川吉宏社長)は、売上高に占めるファッションカテゴリーの割合が大きい。24年3月期の売上高におけるファッション分野の売り上げ比率は約31%を占める。宮内正史上席執行役員営業統轄本部長は、「当社にとってファッションの分野は注力カテゴリーになっている」と話す。

■約5%の伸長

 ─前期においてファッション分野の売り上げ比率は約31%を占めるという話だったが、今期はどうなのか。
 今期においてもファッションは好調で、ここまでを振り返っても前年と比較して5%ほど売り上げを伸ばすことができている。
 なぜ順調に売り上げを伸ばすことができているのか。それは主に二つ理由があると考えている。
 コロナも収束し、消費者は積極的に外出するようになった。そこで当社として、気候やオケージョンに合わせて、「これを身に付けていきたいな」と思うジュエリーや服飾雑貨、「これを着ていきたいな」と思う洋服をタイムリーに提案できていることが奏功していると思っている。
 もう一つは当社のお客さまがファッション関連の番組を見ることを楽しみにしているということだ。実際にテレビショッピングを見ているお客さまの動向を見ても、ファッション番組の視聴者数は多い。
 ─ファッションの番組を見る視聴者数が多いことをどう生かしているのか。
 ファッションに対する顧客満足度は「ショップチャンネル」全体に与える顧客満足度と相関性がある。カスタマーサポートや配送などを含めファッションカテゴリーへの満足度を高めることは、全体の満足度を高める効果がある。
 当社はもともとジュエリーをはじめとしたファッションアイテムの販売から事業を開始している。そのことを背景に、放送開始以来、「見ているだけで楽しい」と思ってもらえるファッション番組作りに注力してきた。
 見ているだけで楽しい番組の一例で言うと、ファッションスタイリストの松島三季さんが現在のファッショントレンドを紹介する1時間番組は、放送が100回を超える安定の人気番組となっている。松島さんの人柄の魅力と、見ていて参考になるファッション情報を届けることを意識して番組を制作している。
 松島さんの番組に関しては、アウターはA社、パンツはB社のように、ブランドをミックスした最適なコーディネートを紹介している。
 通常は1番組に1メーカーを紹介し、そのメーカーの商品でコーディネートを披露する。だが、松島さんの番組ではそうではないため、セレクトショップのように楽しんでもらえる点が、お客さまに響いていると感じている。
 ─1年を通じて、よく売れたなと思う商品は何か。

(続きは、「日本流通産業新聞 1月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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