【勝手にECサイト分析】株式会社MBA 「e―子供服ノン」 / ギフト需要増加のためのブランディング

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兵庫県の東の端、尼崎市の阪神武庫川ショッピングセンターの中に「e―子供服ノン」という店がある。運営するMBAは、今年でECを始めて15年になる。
 全国の商店街と同じく、伸び悩んでいる商店街であることは間違いない。しかしながら、「e―子供服ノン」はその劣勢を跳ねのけてECで伸びている。現在では閉店した隣の店舗も使って、ECを中心に活動している。
 最初にお会いしたときは、福袋をめちゃくちゃ売っているお店というイメージだった。しかし、そのショップの理念が素晴らしい。
 「子供はその国の未来を背負う宝物、その子どもを育てるパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん… 『子ども服の販売を通じて、子育てをしている全ての人のお手伝いをしたい』」
 このような理念のもと、子育てで忙しく、自分のことはかまっていられないママさんに、自分で注文した商品であっても、届いて開封したときにまるでプレゼントをもらったときのようなワクワクを感じていただきたい、そんな思いで事業を行っている。
 また、運営スタッフは全員子どもを持つママさん。子どものいるママさんが働くとき、一番気になるのが、子どもの急な病気だ。子どもが小さいときは、病気になったらいつでも休めるようにしており、スタッフが安心して働ける職場を提供している。
 「e―子供服ノン」のイチオシは、商品を問わずギフトにある。ラッピングや梱包のクオリティーが高く、ショップレビューも4・75と高得点だ。百貨店の代わりになるギフトといっても過言ではない。今後の展開を聞くと、「ギフト需要をもっと増やすためにも、セレクトショップとしてのブランディングを磨く」という。
 そのために実店舗の出店を計画している。今は特定のブランドや商品が中心だが、越境ECが本格化して、近い将来、日本企画の商品は日本製でなくても、何でも海外から注文が来る予感がある。
 15年前にネットショップを始めた頃と同じようなワクワクを感じている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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