【ゼンノアジャパン 土門大幸会長】 統合発表でフィールドが活性化

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 モリンダジャパンの親会社であるニューエイジインク(本社米国コロラド州、ブレント・ウィリスCEO)が今年7月、ARIIXとゼンノアを買収するという発表を受け、ゼンノアジャパン(本社東京都、ジョセフ・ワズワース社長)では新規登録の増加などフィールドの動きが活発化しているという。そこでゼンノアジャパンの土門大幸会長に、3社統合によるフィールドの影響や、コロナ禍での業績、日本における3社統合の可能性などについて聞いた。

 ─3社統合の発表でフィールドに好影響をもたらしているというが。
 今年7月に、3社が経営統合するという発表以降、新規登録が増えている。米国ナスダックに上場しているニューエイジのグループに加わることで、勧誘の際、信頼できるビジネスであることを証明できるので、会員の自信になっているようだ。
 将来的に、モリンダやアリックスが販売している製品を購入できるようになり、グループ会社のサロンなどの施設を利用できるようになるといったメリットを全面的に打ち出すことで、魅力を感じた人が会員登録をするという事例が増えおり、増収にもつながっている。
 ─コロナ禍でも堅調に増収したと聞く。
 具体的な数値は非公開だが、今年8月の売り上げは過去最高となった。今年の5月以降は、「Zoom(ズーム)」などオンラインで勧誘する体制を整備し、人と会わなくてもビジネス活動できるようにしたことが主な増収要因となっている。
 3~4月は、健康意識が高まり売り上げは伸長したが、オンラインで勧誘する仕組みがうまく構築できなかったため、新規のリクルートは伸び悩んだ。5月以降は、オンラインでの活動環境を整えただけでなく、製品に関する資格試験のオンライン化にも成功した。8月には100人の会員が試験に合格し、製品への理解を深め新規獲得につなげている。
 製品では、口内環境を整える働きが期待されている歯磨き粉「STERIORA(ステリオーラ)」(希望小売価格2700円)の販売が増収を後押ししている。ウイルスや細菌は口から吸収するものが多く、新型コロナウイルスの感染予防として人気が急上昇している。「ステリオーラ」の今年3―8月の売り上げは、前年の約3倍で推移した。
 ─3社を統括する日本/北アジア担当エリアプレジデントにジョセフ・ワズワース社長が就任するが、ゼンノアジャパンが3社の主導権を握るのか。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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