【NOSCOライフネットサービス 久留島亮代表取締役】 成長し合う組織作りへ

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 太陽光発電や蓄電池の訪問販売を行うNOSCOライフネットサービス(本社広島県、久留島亮社長)の20年7月期の売上高が、前期比33%増の約10億円になる見込みだ。同社は20年4月に初めて新卒者11人を採用し、これまで中途採用した社員とともに、社内で競争する組織ではなく、成長し合う体制を構築しようとしている。営業はチーム分けを行い、プラス思考とマイナス思考の社員をバランスよく組み合わせた体制とし、チームで切磋琢磨できる環境作りに注力している。久留島社長に話を聞いた。

■売上高は10億円へ

 20年7月期の売り上げは、10億円に届きそうだ。前年より約3億円ほどの増収となりそうだ。コロナ禍における、感染症対策は他社が行っていることと大きく変わらない。増収の要因としては、新卒採用を実施したことで、新しい風とともに、中途入社の社員が成長してきたことがある。創業来初の新卒採用だったが、コロナ禍と重なり、働くことに不安を感じている新卒者も多かった。しかし、現在では全員が前向きに営業を行っており、良い形になっている。私自身も全体を見ながら、時折、助言してアシストするなどしている。営業だけでなく、スキルアップ研修などを組み込むことで、プラス思考のマインドを持てるようにさせている。
 コロナ禍の影響は、感染するかもしれないという不安に陥りやすい精神状態でもある。そういったことを加味して、営業のチーム分けも、プラス思考の社員と、マイナス思考に陥りやすい社員をあえて組ませる体制を作った。また、新卒同士でチームを組ませることはせず、中途と新卒を織り交ぜるようにもしている。
 実際に新卒を入れてみて感じたのは、当社はバリバリの営業組織というよりも、ともに成長し合う組織にした方が適しているということ。訪問販売の業界で、成長し合うという視点での組織作りは難しいのかもしれないが、チャレンジしていくつもりだ。さらに言えば、どんどん稼ぎたいという社員は稼げるようにさせ、ワークライフバランスを重視したいと考える社員は、ほとほどにさせるなど、柔軟な組織にしても良いと考えている。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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