【プレミカ・ジャパン 円谷卓司代表取締役】 業界の垣根を超えて会員が飛躍する時代へ

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 ケイ素・水素の生成器や乳酸菌商品をネットワークビジネス(NB)で展開するプレミカ・ジャパン(本社東京都、円谷卓司社長)の業績が好調だ。20年4ー5月度の売上高は、前年同期間比で2倍以上伸長し、6月度も19日時点で、前年同月と同じ売り上げを更新している。円谷社長は今後の日本経済の動向や医療費、年金問題に目を向けた情報を常に発信。自力で収入を得る時代が来ることを前提に、会員がより飛躍できるよう、業界の垣根を超えた販促手法や収益モデルの構築に向けた取り組みも開始した。最近の業績や今後の戦略について円谷社長に話を聞いた。

 ─直近の業績について聞きたい。
 20年3月から6月までの直近4カ月間の業績は好調だ。3月度は、前年同月比で1.84倍、4月度は同2.2倍、5月度も同2倍と好調に推移した。6月度も19日時点で前年同月の売り上げを超えた。4カ月連続で大きく伸長しているため、このまま成長を維持していきたいと思っている。
 好業績が続いているが、何か戦略的なことをしているかというと、実はほとんどしていない。私自身が唯一、創業から行っているのは、セミナーを通して自分の思いを伝え、日本経済の情勢を話している。時代が日々変化する中、当社を通して、みなさんを幸せに、そしてどう飛躍させていくかなどを話すようにしているだけだ。
 他の戦略的なことは、当社の社員やトップリーダーが中心となって考案し、実施できるようにしている。コロナ禍の影響もあってか、昨今は、経営者が新規登録することも多く、時代は確実に変化していると感じる。自分自身で収入を得るという自覚が、より全体的に芽生え始めているのかもしれない。
 ─デジタル化を加速させていると聞くが。
 LINEやZoomを活用したライブ配信やセミナーなどを実施している。時流に乗った取り組みという意味ではデジタルを有効に活用した取り組みは行っている。しかし、このような取り組みは、他社も同じように実施している。当社が唯一、他社と異なる点があるとすれば、トライアンドエラーの精神があり、まずやってみることを優先させる。やらないことの方が最大のリスクだからだ。やってみてダメなら反省して次に生かせばよい。これは、社員だけでなく会員も含め全員がいろいろなことに挑戦できる環境にしている。結果として組織全体の活性化につながっていると思う。実施したことがすべて成功するわけはなく、失敗することも多い。その繰り返しが、次に行う精度を上げることにつながる。まずはやってみるということを大事に、常にチャレンジ精神は忘れないようにしている。
 ─今後の施策について。
 女性向けのファッション雑誌「anan」や婦人公論、他の新聞媒体に当社の広告を掲載し、ケーブルテレビのジェイコムの関西版で、7月16日から平日の15時より当社の通販番組を流すなど、露出頻度を増やしている。今回実施する通販は、一時的なものだが、通販で得た収入は報酬などで還元する予定だ。広告出稿をするのは、組織が伸びている地域をさらに活性化させる狙いもある。
 また、既存会員のCS向上を目的とした当社の公式LINEアカウントを開設する。7月下旬にリリースし、8月初旬から運用を開始する予定だ。LINE活用は、会員の情報と連動するようシステムを組んでいる。よりスムーズに、そして分かりやすく商品が購入できるように設計している。
 他にもトップリーダーを中心に、業界の垣根を超えた販促を実装させている。商品の伝達方法や集客の仕組み、収益の上げ方や取り方など、業界の枠を超えた取り組みの成功事例を構築できるよう動いている。トヨタでさえも、車を売る事業から住宅、そして街を作る企業へと変化し、他社と連携する時代になった。当社も時代に合わせた取り組みを行っていくことで、業界に貢献していきたいと思っている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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