【訪販化粧品トップインタビュー】 マナビス化粧品 兼子慎一社長/会員との関係をより密接に

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 化粧品のネットワークビジネス(NB)を展開するマナビス化粧品(本社千葉県)では、4月1日付で、兼子慎一常務取締役が社長に昇格する人事を行った。新型コロナの影響で会員活動が制限される中での社長就任となった。兼子新社長は就任早々、マネージャー会員200人に電話で就任のあいさつをするなど、本社と会員の関係をより強固にするための取り組みに力を注いでいる。「マナビスはもともと本社と会員、製造部門と会員の関係性が近い会社だ。今後は、本社と会員の関係性をより強固なものにしていく」と話す兼子新社長に話を聞いた。

■トップ会議の開催増やす

 ─新社長就任の経緯を改めて教えてほしい。
 もともと、前社長の佐藤仁志会長と田中若菜常務と、3人で1人というパートナーシップを組んで事業運営を行ってきた。佐藤会長はもともと技術畑出身で、私は総務や経理の人間だ。
 昨年の秋に、佐藤から後任を任せると告げられ、準備を進めてきた。NBの現場にとても詳しいというわけではないが、詳しくないなりに新しい発想を生み出せるのではないかと考えている。
 ─新社長としての抱負は。
 会員との距離感をより密接にしていきたいと考えている。
 マナビス化粧品の会員は、愛用者会員がとても多い。それは、現場の声を製造に生かせるという、本社と会員との密接な関係が構築できているからだとも考えている。
 会員主催のホームパーティーに社長が顔を出すことも頻繁にあるし、化粧品の製造部門の人間が現場に出向くこともある。本社の工場見学も頻繁に行っている。
 今後は、こうした会員との距離感を、よりいっそう近くしていこうと考えている。現在、全国に9人いる、トップリーダー「プラネット」とは、現場の声を吸い上げる目的で「プラネット会議」を定期的に開催している。これまで「プラネット会議」は四半期に1回のペースで開催していたが、昨年の秋からは2カ月に1回のペースで開催することにした。
 コロナ以後は頻繁に開催することができなくなってしまっているが、コロナの終息後は、本社とリーダーで開催する会議の頻度を再び高め、現場の声をさらに反映できる体制を構築したいと考えている。


■流通体制整備で欠品なくす

 ─新型コロナウイルスに対する対策は。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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