【フォーデイズ 和田佳子社長】 〈イメージを一新する大型製品〉ヒト幹細胞培養液配合の美容液を投入

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 フォーデイズ(本社東京都)は5月18日、ヒト幹細胞培養液を配合した美容液「ムーサ エッセンス ステム」を投入する。和田佳子社長は、「フォーデイズの化粧品のイメージを一新する大型製品」と期待を寄せている。現在はZoomやYouTubeライブなどでビジネスメンバーに情報を届けており、8月のディレクター会議を皮切りに各イベントを再開させたい考えだ。和田社長に、2020年3月期決算の業績や、20年の戦略について聞いた(取材日は5月12日)。

■20年3月期は322億円超に

 ─20年3月期決算の業績について。
 売上高は前期比4%減の322億円超。化粧品部門は同6.3%増の60億5500万円となった。40~50代の新規メンバーが増加傾向で、特に化粧品を愛用するメンバーが増えつつあった。ただ、やはり2~3月は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けてしまったと思う。会員数は25万人で推移している。
 ─4月以降も集まれない状況が続いている。
 それでもメンバーの皆さんが非常に頑張ってくださって、4月の新規会員数は4000人を超えた。ただ、非常事態宣言の発令が全国に拡大され、私も営業スタッフも各地へ応援に行けなくなってしまったため、申し訳ない気持ちだ。今後、自粛要請の解除が行われるかもしれないが、第二波・第三波の感染拡大を防止する観点からも、7月ぐらいまでは大型イベントの開催を控えたい。
 ─イベントを実施できない状態で、どのように情報を発信しているか。
 4月からZoomやユーチューブライブの配信を開始した。私と専務の松本が、毎日メンバーの皆さんへメッセージを届けている。全国で頑張っているリーダーさんにもゲストで登場していただき、オンラインで交流を深めることができて好評だ。
 この配信を、自宅にゲストを招いて一緒に視聴しているメンバーも多いようだ。新規会員の獲得にもつながっていると言えるだろう。
 ─医療機関への支援も行っているという。
 フォーデイズの美顔器「LED Spa」を、フェイスシールド代わりに活用できるのではないかと考えた。また、メンバー特典として製作していたレインコートも防護服代わりに使えると思い、YouTubeライブで「お知り合いの医療機関で必要としているなら、提供させていただきます」と発信したところ、数多くの依頼があってすぐに発送した。いまでは、支援した医療機関から、続々とお礼状が届いている。大変な状況にある医療機関のお役に少しでも立てたなら、嬉しく思っている。


■8月からイベント再開を模索

 ─イベント再開の見通しは。
 政府の対応を注視して判断することになるが、現時点ではディレクター会議を8月末に京都で開催する予定だ。ディレクター会議を皮切りに、各イベントを再開させていきたい。
 今秋のアジェンダ(報奨旅行)はハワイ・ホノルル。先日、会員の方々にアンケートを実施したところ、「旅行へ行きたい」という要望が最も多かった。その思いに応えるべく、ぜひ実現させたい。
 毎年恒例の「フォーデイズ春」は、7月に延期して開催する予定だったが、中止せざるを得ないだろう。その他のイベントについても、皆さんに喜んでいただけるよう、違う形で実施していきたい。
 11月の全国大会は開催予定だが、メンバーが安全に参加できるように、さまざまな準備をする必要があると考えている。


■12月、核酸ドリンクをバージョンアップ予定

 ─新製品の投入について。
 ヒト幹細胞培養液を高配合した美容液「ムーサ エッセンス ステム」(※参照)を5月18日に発売する。開発に長い期間を要したが、3種類のヒト幹細胞培養液を配合し、高配合を実現できた。当社の製品ラインナップの中では高価な1品となるが、使った瞬間に良さを実感していただけるものと、大きな期待を寄せている。
 フォーデイズ=核酸ドリンクの印象が強いと思うが、「化粧品もすごい!」とイメージを一新できるほどの大型製品だ。
 ─予定通り核酸ドリンクのバージョンアップも行うか。
 順調に開発が進んでおり、かなり良いものに仕上がっている。理想の核酸ドリンクに近づけたと思う。今年12月に発売予定だ。そのほか、ダイエット製品を夏に投入して、サプリメントも強化する。
 製品は、作り手であるメーカー・主宰企業と、買い手である愛用者、さらに世間が納得できるものでなければならない。三方良しの考え方である。いまこそビジネスの原点に返る必要があるのではないか。
 ─具体的にビジネスの原点に返るとは。
 ネットワークビジネスの原点は、良い製品と報酬プランに加えて、良い?場面?があること。健康や経済を得られて、多くの仲間ができるという付加価値を、きちんと表現することが重要だ。その意識をメンバーと共創していく。
 ─日本ではこれから失業率が高くなるとの懸念がある。ネットワークビジネスは受け皿になり得るか。
 非正規雇用の女性で、失業される方も多いのではないだろうか。彼女たちは、自分のためだけではなく、大切な人のために頑張る努力家が多いと思う。そんな女性に、チャンスを提供できるビジネスであることは間違いない。
 ネットワークビジネスは、多くの方に価値があるからこそ、困難な時代にも強く、新型コロナウイルスの影響による大不況に陥ったとしても、経済的な安定を保つことができるビジネススタイルであると発信していきたい。
 ─海外市場でも新型コロナウイルスの影響は大きいか。
 フィリピンとタイはロックダウン(都市封鎖)による影響が大きい。マレーシアはようやくサロン営業を再開できることになった。
 一方で、台湾と香港は安定している。韓国では新しいリーダーの加入もあり、今後に期待が持てる。
 ─21年3月期の展望を。
 目標は売上高300億円を維持すること。いまは我慢の時期であり、夏からは各イベントを再開して、メンバーの皆さんとともに盛り上げていきたい。


 ※「ムーサ エッセンス ステム」
 3種類のヒト幹細胞培養液(ヒト角化細胞順化培養液・ヒト線維芽細胞順化培養液・ヒト脂肪細胞順化培養液エキス)を配合した美容液。3成分の合計配合量が10%と高配合を実現している。ハリ、弾力、うるおいのある若々しい肌へ導くという。フォーデイズ独自の核酸成分も配合。

「ムーサ エッセンス ステム」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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