【アクアバンク 竹原タカシ社長】未病や予防の一助として研究開発を続けたい

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 水素関連製品を販売するアクアバンク(本社大阪府、竹原タカシ社長、(電)06―6265―1034)は10月1日、ポータブル水素ガス吸引具「KENCOS4(ケンコスフォー)」を発売した。さらに、このほど、(一社)日本ホームヘルス機器協会(所在地東京都、山本富造会長)が認定する「体調改善機器」として、シリーズ品の「KENCOS3(ケンコススリー)」に続き「KENCOS4(ケンコスフォー)」が認定された。竹原タカシ社長に、行政や大学などと共同で実施する研究や、体調改善機器に認定されたことについて聞いた。

 ─「ケンコス4」を発売した。特徴について聞きたい。
 前モデルの「ケンコス3」に比べ、内部構造の安全性を高め、さらに水素連続発生モードも追加しユーザビリティを高めた。また、もっと多くの女性に使ってもらいたいという思いもあり、美容家電を意識してデザイン性を高めて刷新した。カラーは、ネイビーとホワイト、ピンクの3色を展開する。
 「ケンコス3」は、40代男性の購入が最も多かった。「水素吸引具というカテゴリー」と「4万円」という価格帯を考えれば、想定の範囲内だった。しかし、私としてはもっと女性に利用をしてもらいたく、デザイン性を意識してリニューアルした。
 昨年10月から実施してきた水素吸引による肌への効果について、提携する大学などと研究を行ってきた。その結果が想定以上に良かったこともあり美容家電のカテゴリーとして訴求することを決めた。
 ─肌への実証試験はどのような成果が出たのか。
 今年8月に開催した「日本ストレスマネジメント学会第18回大会」で、水素吸引による美肌効果について学会発表を行った。この学会発表は、筑波大学大学院の矢田教授と連携し、第三者評価機関を通して実施した、水素吸引の連用による有効性評価試験の結果として、美肌効果が科学的に初めて明らかになった。
 日常的なストレス意識が低下し、抑うつや敵意などネガティブ感情が低下する一方で、交感神経の抑制による心身の安静化、健全化など肌性状への作用が強く示唆された。
 具体的には、茶ジミの低減、ハリや赤みの改善が明らかになった。
 ─今後はどのような研究を行うのか。
 睡眠に関する研究を予定している。睡眠の効果を測定する装置も出てきている。この試験でも、自律神経系への影響を中心に水素吸引の効果がどのように現れるのかを調べていく。
 これまで実際に使用しているユーザーからの声でも、ケンコスを就寝前に使用すると快眠できるということは聞いていた。こうしたユーザーの声をもとに、新たな仮説を立てて検証することで水素の可能性を深く追求していきたい。来年春をめどに発表をしていく。
 ─このほど「体調改善機器」として認定を受けた。取得した狙いは。
 水素関連製品では業界で初めてとなる。一般の消費者に対して、(一社)日本ホームヘルス機器協会に認定されたということが、製品に対して信用や安心感につながってもらえるものと考えている。
 同協会からは「携帯型水素吸引具であり、本体より発生する水素ガスをいつでもどこでも手軽に吸引することで、心身のリフレッシュをサポートできることは体調改善の目的に資すること、並びに使用時の安全性と製品の品質保証が認められる」とホームページに明記されている。
 ─本体に装着するカートリッジ式の「フレーバー」も増やす。
 「健康を吸う=ケンコス」というコンセプトに合わせて水素吸引以外のニーズも取り込んでいる。現在展開中のフレーバーカートリッジは、キシリトール配合の「キシリトールメンソール」、ビタミン類とコエンザイムQ10配合の「ビタミンレモン」、カテキンとクロロフィル配合の「カテキングリーン」の3種類だ。今後は、さまざまなメーカーや医療機関と共同で開発を行い、種類を増やしていきたい。
 ─今後の事業展開については。
 「体調改善機器」として弊社製品の認知が高まると同時に、業務提携を含めた他社との共同開発などが進むことでわれわれのビジョンが浸透すると期待している。
 水素吸引に対する期待感も高まっている。その証拠に、医療現場では大容量の水素ガス発生機の設置が進み、ガン治療やその他の疾患についての臨床論文が多く発表されつつある。
 われわれは、治療分野だけでなく、未病や予防の一助としての役割を果たすため、研究開発を続けていくつもりだ。
 水素に対しては、研究が途上ということもありさまざまな意見もあるが、週刊誌やテレビなどに取り上げられるなど、認知が高まってきている証左だと思う。水素の正しい認知について注力していきたい。

ポータブル水素ガス吸引具「KENCOS4(ケンコスフォー)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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