【〈食品通販〉インタビュー/ アマゾンジャパン Prime Now/Amazonフレッシュ事業本部 荒川みず恵本部長】配送環境整備し生鮮ECの存在感高める

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 17年4月にスタートした、アマゾンの生鮮ECサービス「Amazonフレッシュ」は、ピッキングや配送の環境整備を進めるなどして、購買データの蓄積を進めている。9月には利用料金を改定し、Amazonプライム会員であれば「Amazonフレッシュ」を追加の月会費なしで利用できるようにした。Prime Nowではスーパー大手のライフとの協業も開始し、首都圏で生鮮ECとしての存在感を高めている。「時間をかけて、お客さまの生鮮品の買い物の選択肢にアマゾンを加えてもらえるようにしていく」と語るPrime Now/Amazonフレッシュ事業本部の荒川みず恵本部長に、アマゾンの生鮮ECの現状について聞いた。

 ─「Amazonフレッシュ」の事業開始から2年半が経過するが、進捗はどうか。
 利用者は年々増加している。品ぞろえの拡充を進めるとともに、専用倉庫でのピッキングや、配送のオペレーションの改善を重ねており、生鮮品の品質管理についても、ノウハウを蓄積している。
 例えば、開始当初は、肉を冷凍で配送することが多かった。取り扱い方法のノウハウが蓄積した現在は、冷蔵品も配送できている。葉物野菜のシソは、最初は冷蔵で配送していたが、凍ってしまうなどのトラブルがあったため、常温で配送するようにした。商品によってラップを二重にするなど、安全な配送のためのパッケージや梱包の際の工夫を重ねている。
 商品や季節によって、配送の温度帯を冷蔵から常温に切り替えたり、保管場所を変えてピッキングルート上の柔らかい物や葉物が上にくるようにしたりしている。高い品質レベルを維持したまま、梱包・配送を効率化できる方法を常に模索している。
 ─9月12日に「Amazonフレッシュ」の料金を改定したが、狙いは。
 「Amazonフレッシュ」を試しに使ってみたいという、Amazonプライム会員の需要に応えるため、月会費なしで利用できるようにした。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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