【モリンダジャパン 黄木信社長】CBD製品投入が今期業績の鍵に

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 米国・ナスダック上場のニュー・エイジ・ビバレッジコーポレーションと18年12月に合併した、NB大手のモリンダが、次々と新施策を打ち出している。今年8月にニューヨークで開催した「グローバルビジネスサミット」では、組織拡充を目的にした20万ドル相当の報酬が得られる新プログラムの導入や、流行の最先端でもあるCBD製品の投入などいくつもの施策を発表し、組織が活気づいている。モリンダジャパン(本社東京都)の黄木信社長に、新しい施策の詳細について聞いた。

■ナスダックで「クロージング・ベル」に参加

 ─8月に米国・ニューヨークで開催した「グローバルビジネスサミット」には世界各国から730人、うち日本からは107人が参加したと聞く。また、今回初めてライブ視聴を取り入れた。
 ライブ視聴を始めたのは、フィールドからの「情報を早く得たい」という声に応えるため。有料サービスで最安99ドルから利用できるようにした。視聴申込者数はグローバルで202人、そのうち日本からの申し込みが半数強の117人だった。今後もグローバルビジネスサミットではライブ視聴を続ける予定だ。
 ニューヨークを開催地に選んだのは、米国のナスダックに上場するニュー・エイジ・ビバレッジコーポレーションと合併したことで、米国市場にメッセージを強く打ち出したいという狙いもあったかと思う。
 今回、ナスダックが取引終了時に鳴らす「クロージング・ベル」にゲストとして参加した。当社の経営陣とIPCのトップリーダーの総勢48人が入場し、ブレント・ウィリスCEOによるスピーチなどを行った。この様子は、タイムズスクエアのナスダックタワーのオーロラビジョンに映し出された。ニュー・エイジとの合併で、新しいオポチュニティーを得られることが米国でも知られるようになり、組織が活気づいてきた。米国では、モリンダからいったん離れた人たちが少しずつ戻ってくる傾向にある。


■「ノニ+CBD」で差別化

 ─新たな柱と期待する製品の投入も計画していると聞いた。
 麻に含まれている植物栄養素「CBD(カンナビジオール)」を配合したスキンケア&ボディーケアで構成する「エンハンストCBD」の発売を計画している。米国では今年4月に発売した製品で、日本では9月末の発売を目標に準備を進めているところだ。特に、法律で禁じられているような精神作用と毒性のない成分を配合した。先行発売した米国では好評で、特に若い人たちに訴求しているように思う。流行の素材なので、ファッションの一つにもなっている。
 ─CBDを扱う企業が増えてきているが、どう差別化していくのか。
 安全性を前面に押し出していきたい。今回は全身用オイルやクリーム3品目を投入する計画だが、その先は「ノニ+CBD」製品を提供する。これは他のCBD製品との戦いを変えるゲーム・チェンジャーになり得るものだ。可能な限り早く上市したいと考えているが、おそらく来年になると思う。鋭意開発中で、日本が世界に先駆けて発売する予定だ。
 ─ニュー・エイジが持つ医療系ブランドを販売する。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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