【フォーデイズ 和田佳子社長】シンプルコスメや美顔器を投入

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 2019年度のフォーデイズは、従来にない数多くの新製品を投入して、会員の幅広いニーズに対応している。特に、低価格のシンプルスキンケアや美顔器を発売することで、若年層会員の獲得にも力を入れ始めた。フォーデイズが再び成長軌道に乗るための戦略について、和田佳子社長に聞いた。
          (取材日は6月10日)

◆現場の雰囲気を明るくすることが重要

 ─19年3月期決算の業績について。
 売上高は前期比20.8%減の336億3700万円、会員数は25万人になった。製品別では、化粧品の減収額は少なかったが、健康食品の減少幅が比較的大きかった。18年5月のリクルート活動再開から、スポンサーライセンス(新規紹介活動資格)やコンプライアンススコア制度を導入して、資格取得の勉強会等の教育に尽力したことで、相対的に現場で新規会員のリクルーティングにかけられる時間が短くなってしまったため、前期は減収になったと捉えている。
 法令順守を徹底できている点は良いが、現場が“守る“ことばかりに意識を向けるのではなく、今期はその意識を変えることに力を入れていきたいと考えている。

 ─その意識を変えていくために必要なことは。
 従来にない新製品を投入して、会員が集まるイベントを積極的に実施し、現場の雰囲気をもっと明るく、もっと楽しくすることが重要だと思う。今年6月に発売する、多機能型美顔器「LED Spa」の先行販売では大きな反響をいただいており、5月度の新規登録会員数は、キャンペーン効果もあり大幅に増加した。


◆20代のリーダーが精力的に活動

 ─美顔器を投入した理由は。
 美容の先進国である韓国で、流行の美顔器があると聞いて興味を持った。当社スタッフと会員の評価が高かったため、発売を決めた。マスクを顔に着用するだけでハンズフリーで使えて、非常に軽いので使い勝手が良い点が大きな特徴。そして、美顔器でありながら会員価格1万1400円(税抜)という低価格での開発に成功した。会員からは「化粧のノリが良くなる」と好評で、先行予約だけで約9000台を販売した。

 ─若年層をターゲットにした新製品も発売するという。
 20~30代向けの新スキンケアブランドとして、「プレリュード」シリーズを6月18日に投入する。2ステップの簡単なスキンケアを、1日約200円の低価格(2本セットで約6000円)で使えるというコンセプトで開発したため、若年層の会員でも使いやすいと思う。
 会員の年齢層で20~30代の占める割合は約10%。最近は、20代のリーダーが精力的に活動していて、各地のイベントでも多くの方が集まっているので、期待している。将来的には、20~30代の割合を全体の3割にまで増やしたい。今後も、「プレリュード」シリーズの新製品と、若い世代向けの健康食品も発売する予定だ。
 もちろん、若年層だけではなく、幅広い会員に満足いただけるよう、拡大鏡「メガルーペ」を7月1日に発売する。

(続きは、「日本流通産業新聞新聞」6月27日号で)

多機能型美顔器「LED Spa」

20~30代向けの新スキンケアブランド「プレリュード」シリーズ

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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