【FTC 君島誉幸社長、君島十和子クリエイティブディレクター】”君島十和子”を知らない世代にも

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君島誉幸社長(写真左)と君島十和子クリエイティブディレクター

君島誉幸社長(写真左)と君島十和子クリエイティブディレクター

 「王道十和子肌」などの化粧品ブランドを展開するFTC(本社東京都)は、オールインワンゲルの単品リピートECで成長を続ける有力企業だ。現在は、君島十和子氏が築いたブランド力でLPへの流入を図り、十和子氏のこだわりで作った商品で確実に定期顧客をつかんでいるのだという。九州大学や理化学研究所とも共同で研究開発を行うなど、商品開発に対しても積極的な投資を行っているとしている。「今後は『君島十和子』を知らない世代にもブランド認知を拡大していく」と話す君島誉幸社長と君島十和子クリエイティブディレクターに、通販の戦略を聞いた。

 ─主力のオールインワンゲルとはどのような商品か。
 君島十和子クリエイティブディレクター(以下、十和子氏) わたし自身が本気でエイジングケアを望むお客さまのために作ったオールインワンタイプのゲルだ。私はこれまでさまざまな美容の研究や経験をする中で、「オールインワン化粧品では効果が十分に体感できないのではないか」という考えをずっと持っていた。一方で、私を含めた忙しい女性にとって、オールインワンは非常に便利だ。オールインワン化粧品の開発の要望も多かった。開発するに当たっては、素材の選定や処方に徹底的にこだわり抜いた。
 オールインワンジェルは19年2月に、ECでの販売を開始した。初回から定期で購入していただく仕組みを用意しているが、人気に火がついて、在庫不足になっている。
 君島誉幸社長(以下、誉幸社長) お客さまの多くは広告の記事LPを見てから本LPに流入している。
 当社の通販事業はECが売り上げの約7割を占めている。残りの3割はテレビショッピングなどを中心とした卸売りだ。テレビ通販市場は競争が年々激化しており、新規のお客さまを獲得するハードルが高くなっている。テレビ通販で事業を拡大するためにも、ブランド認知の向上は必要不可欠だ。
 これからは自社ECがお客さまにブランドを直接表現できるポイントだと考えている。将来的にはテレビのインフォマーシャルにも挑戦したいと考えている。

 ─通販事業はいつから展開しているのか。

(続きは、「日本流通産業新聞新聞」6月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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