【ネオラ・ジャパン 狩野元滋ジェネラルマネージャー】 〈社名変更し2月1日正式スタート〉/ブランドチェンジで「ネオラ元年」に

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 米国テキサス州アディソン市に本社を構え、化粧品や栄養補助食品を販売するNerium International(ネリウム・インターナショナル、ジェフ・オルソン創設者兼CEO)は、社名を「Neora(ネオラ)」に変更して2月1日から正式スタートした。日本法人は「Neora Japan(ネオラ・ジャパン)」となり、新たなジェネラルマネージャーに狩野元滋氏が1月7日付で就任した。狩野GMは長くNB業界に携わってきた人物。ブランド・チェンジしたネオラ・ジャパンをどうかじ取りしていくのか聞いた。

 ─これまでの経歴についてうかがいたい。
 外資系ネットワークビジネスのジージャ・ジャパンの社長を務めた後、外資系ネットワークビジネスの日本進出にあたって、ディストリビューター兼コンサルティングを16年10月まで務めていた。その後は一度NB業界からは離れて、農業関連の会社に勤務していた。


理念に賛同し

 ─ネリウム・インターナショナルからGMとして打診された経緯は。
 最初に話が来たのは18年11月初旬のこと。約2年間、NB業界から離れていた間も数社から似たような話があり、実際に面談したこともあったのだが、決めるには腑に落ちないところがあった。ネリウムとはまず、18年9月に就任したグローバルマーケット担当社長のブラッド・ウェイメント氏と面談した。彼はニュースキンで長くキャリアを積んできた人物。非常に誠実で、会社の良い面だけでなく抱えている課題についても率直に話してくれた。
 12月中旬に、来日した共同最高経営責任者のデボラ・K・ヘイズ氏と会った。彼女は社会貢献を主としたリブ・ハッピーという会社の最高経営責任者でもあり、米国の業界誌「サクセスマガジン」の創刊にも携わった。話をしていて納得できる部分が非常に多く、「ネオラにおける10のコアバリュー」という理念にも賛同できたので、入社を決意した。
 ─米国が日本市場の課題として挙げた点は何か。
 トップリーダーが他社に移籍したことは一つ挙げられる。日本のブランドセンターも18年9月に閉鎖して、それに伴い従業員をリストラしたことは、フィールドに良い印象を与えなかった。会員が今、どういう思いでいるのかということもウェイメント社長は話してくれた。このタイミングでネリウムから「ネオラ」へとブランド・チェンジするというのは、一事業を興すことであり、携われる機会はあまりないと思う。今回、本社を中目黒に移転したのは、売り上げを伸ばしながら将来的な投資のために利益をプールするのが目的で、一時的な移転と考えている。
 ─ネオラ・ジャパンに社名変更したが、製品のラインアップに変更はあるのか。
 製品は従来通りで処方にも変更はない。


報酬プラン変更

 ─報酬プランも変更した。
 2月1日からシステムを変更した。新プランの特徴は、NB業界のトレンドでもあるが、カスタマー登録をしてもらって組織を構築したとしても、十分に収入が得られるようにした。ビジネスとして手掛けてくれる「ブランドパートナー」を増やすことは従来通り注力していく。ブランドパートナーをリクルートして組織を広げ、収入を得るのと同時に、愛用者を増やした人にはカスタマーベースの収入がもたらされる。現状はブランドパートナーの登録を1とすると、愛用者は2くらいの割合だ。今後はもっと愛用者が増えていくだろう。
 ─カスタマーを獲得するための方策は何か。
 組織力として、よりカスタマーの方がケアを受けられるようにということがプラン上で示されている。また、米国はツールをかなり豊富に持っている。日本で全ては使えないが、取捨選択しながらツールを増やしてサポートを強化したい。また、カスタマーに訴求するためにはSNSも強化していきたいと考えている。
 これまで当社のイベント、ミーティングは100%、大小に関わらず会員が主催してきた。日本もほぼ同じで、ミーティングなどに会社の公式な部分は見られなかった。しかし日本の文化を考えれば、会社主催で、新規を対象にした説明会や製品のアカデミーを増やしていく。3月もしくは4月から公式セミナーを開催する計画だ。
 ─GM就任のお披露目の催しは?
 就任後の1月14日に東京で行ったイベントには100人超のブランドパートナーが参加してくれた。会場も一杯になって雰囲気は非常に良かった。この場で、私からの正式なあいさつと2月からのリニューアルについて説明した。
 ─リーダーからはどのようなリクエストがあったのか。
 製品に関することが多く、米国で扱っている製品を早く日本でも発売できないかといったことが主だ。ビジネスの面では、ぜひ各地でセミナーを開催してほしいという要望が多く、それもあって会社主催のセミナーを各地で行うことにした。


安心できる会社に

 ─ネオラ・ジャパンをどんな会社にしたいか。
 ブランド・チェンジで報酬プランも刷新し、今年は元年とも言える年。多くの人が安心して携われる会社でありたい。米国も社会貢献に強い熱意を持っている会社であり、日本もボランティア活動を促進している団体「ハンズオン東京」に協賛している。社員、会員ともに携わっていきたいと思う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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