【ティ・ユー・エフ 中野よしたか社長】売上倍増、上場目指し基盤強化

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中野よしたか氏

中野よしたか氏

 テレビ通販番組「ナカノチャンネル」を手掛けるティ・ユー・エフ(本社東京都、中野よしたか社長)は9月7日、コールセンター業務を手掛ける関連会社を立ち上げた。60回線を有し、主に「ナカノチャンネル」の電話受注に対応する。4〜5年後のティ・ユー・エフ上場を目指している。新会社設立は、上場に向けた基盤強化の一環だ。韓国発の卓上調理器「ザイグルボーイ」が業績をけん引。17年11月期の売上高は前期比約110%増の23億円だった。上場時には100億円規模まで拡大させる計画だ。中野社長に現在の取り組みや今後の展望について聞いた。

■テレ東に進出

 ─コールセンター会社を立ち上げた経緯は。

 増加する電話受注に対応するためです。テレビ東京で5月から、土曜・日曜の午前6時から50分間の通販番組を始めました。月に土曜・日曜1回ずつ放送しています。それに伴い電話受注が一気に増えました。本社・支社合わせて約40回線を使い、社員総出で対応しています。ただ、自動音声での対応になる場合も多いのが現状です。
 コールセンター会社TUFアシストは60回線を用意しています。ティ・ユー・エフだけでなく、他社の電話受注も請け負う予定です。外注していた受注業務を内製化することにより利益を取っていきます。
 売上高50億円を目指して事業を展開してきました。電話が取れないことによる受注ロスを改善しなければ、50億円は達成できないと考えています。
 ─テレビ東京で放送を開始してみて、手応えはどうですか。
 回によって反響に違いはありますが、電話はよく鳴ります。自動音声による対応の場合もありますし、放送後1時間限定の価格を案内しているのに電話がつながらないケースもあります。
 弊社の顧客は60〜70代が中心です。地上波のキー局で放送することによって、年齢層も幅広くなっていますし、視聴世帯数も違います。BSは全世帯にいきわたっていません。視聴率はキー局の方が良い印象です。
 キー局の媒体費はBSと比べて10倍ほど高くつきます。自社のスタジオで制作するクリエーティブの精度を上げて、受注体制も整えることで売り上げと利益の確保を目指します。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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