【動画活用支援】〈サービス導入事例「Live kit」〉ザ・キッス/1配信で売り上げ120万円

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3つのデザインのうち、最も人気を集めたデザインを採用する企画が奏功した

 ジュエリーを実店舗とネットで販売するザ・キッス(本社東京都、李成在社長)は、18年6月からライブコマースシステム「Live kit(ライブキット)」を活用した動画配信を実施している。平均月1回の頻度で動画を生配信。動画で紹介した1商品で約120万円を売り上げるなど成果を上げている。
 ターゲットは20代の女性。ネット通販は自社サイトに加え、楽天市場やアマゾンで展開している。取扱商品はペアリングやネックレス。ライブコマースは新規事業として始めた。当面はジュエリーを販売するが、その他の商材も取り扱いを検討している。
 ザ・キッスによると「中国の動向を見て、ライブコマースはこれから流行すると感じた。『ライブキット』は、導入に要する期間が短いため、新規事業としてライブコマースをまず実施するのに適していた」(社長付)と説明する。
 「ライブキット」は、自社のウエブサイトに導入した。動画を配信する前に、SNSなどを通して情報を発信し、視聴者を集客している。出演者となるインフルエンサーが集客を担うケースが多い。
 動画を初回配信したのは18年6月。初回から4回目の配信では、視聴数が1万件に達するなど集客には成功していたが、販売数は伸び悩んだ。


■限定感が成果に
 9月に実施した5回目の配信で紹介した商品による売り上げは、約120万円を記録。女性歌手・Miracle Vell Magic(ミラクル・ベル・マジック、以下ベル氏)氏が出演し、自らデザインしたネックレス(税別6800円)を紹介した。
 ネックレスは受注販売で、三つのデザインを用意。最も人気を集めたデザインを商品化する企画で、ベル氏が動画を配信しながら視聴者と交流し、意見を募った。視聴者との交流は「ライブキット」のコメント機能を活用した。
 ザ・キッスは「5回目の配信では、クレジットカードを必要としない『ペイディー』を決済手段として利用できるようになった。『ペイディー』を利用する購入者が圧倒的に多く、若い世代にマッチした。視聴者が商品企画に参加し、ここでしか買えないという限定感も出せた」(同)と販売数の伸長要因を分析している。
 ベル氏が自身のコンサートや複数のSNSで、企画を告知したことによる集客の効果もあったという。
 現段階では出演者への報酬も発生するため、費用対効果は低いという。動画の視聴者に対し、その場で購入する理由を与える工夫も模索中だ。
 今後については「ジュエリー以外の商材を扱える体制を整え、毎日何かを販売するようなサービスにしたい。出演者頼みにならない集客方法も模索している。韓国アーティストの事務所や撮影機材といった自社資源も最大限活用していく」(同)と話す。


〈「Live kit」サービス概要〉
 「Live kit(ライブキット)」は、STARP(スタープ、本社東京都、渡邊裕馬社長、(電)03―6635―6002)が提供するラーブコマースシステム。自社のウエブサイトに配信機能を実装できる。動画閲覧用のURLを発行するため、ウエブサイトに限らずSNSやメルマガを活用した動画を生配信することもできる。ソフマップなどEC事業者25社が導入している。より簡易的に動画を配信できる導入企業向けのアプリを提供する予定だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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