ヤクルト本社 20年4―9月期/YL乳製品1.2%増に/YL休業補償費など11億円を計上

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 ヤクルト本社の20年4―9月期(中間期)における、ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、前年同期比4.0%減の330万8000本と、10万5000本減少したものの、YLの乳製品の販売本数は同1.2%増えた。乳製品と化粧品の合計売上高は、同4・3%増だった。消費者の健康意識の高まりを受けて乳製品は増収となった。連結営業利益では、YLへの休業補償費等として11億円を計上している。
 宅配チャネルでは、顧客のニーズに合わせた宅配方法を通じて、乳製品「ヤクルト 400W」を含む「ヤクルト 400」シリーズの「ヤクルト1000」を中心に、既存顧客へ継続飲用の促進や新規顧客開拓を進めた。また、インターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」では、テレビCMの放送なで認知度が向上し会員数が11万人に増加し、9月度は過去最高受注に達した。今後は、夜間を含めた配達時間の幅を広げる。
 商品別では、8月に「ヤクルト1000」の販売地区を関東1都6県から北海道、東北全域、静岡県、山梨県、長野県、新潟県に広げたほか、9月には、「ミルミル」類のデザインリニューアルを行い、ブランドの活性化を図った。
 化粧品は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点をおき、「内外美容」の実現と化粧品愛用者数の増大に努めた。具体的には、7月に「S.E.(シロタエッセンス)」を配合した保湿効果の高い基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズから、「ラクトデュウ S.E.クレンジング(オイル)」と「ラクトデュウ S.E.ウォッシング」の2品目を発売した。
 さらに、中国のECショッピングサイト「天猫国際(Tmall Global)」に旗艦店を立ち上げた。
 化粧品売上高は同0.3%減の35億6600万円だった。
 20年9月末のYL数は84人減の3万3581人、ヤクルトビューティは同300人減の4300人だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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