〈ヤマトホールディングスなど〉 約600店舗で開始/生活導線上でEC商品受取

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ヤマトホールディングスとヤマト運輸は11月18日、英Doddle Parcel Services(ドドル社)の「Click&Collect(クリック&コレクト)システム」を導入し、ヤマト運輸と契約した特定のECサイトで購入したEC商品を、顧客の生活導線上の店舗で受け取ることができる新たなサービスを11月24日発送分(11月25日受け取り分)から開始した。まず「マルイ」「はるやま」など約600店舗から開始し、順次取り扱い店舗の拡大を図る。
 ユーザーはECサイトで商品を購入した後、ヤマト運輸から届くメールのURLから受け取り店舗を選択する。商品が店舗に到着すると、二次元バーコードが添付された納品完了メールがユーザーに届く。ユーザーは受け取り店舗に行き、二次元バーコードを提示して商品を受け取る。
 受け取り店舗は新たなシステム投資の必要がなく、専用端末を置くだけでサービスの導入が可能。ユーザーが提示する二次元バーコードを専用端末で読み取るだけでスムーズに荷物を受け渡せ、受け渡した荷物の個数に応じて手数料が入る。
 さらに、自店舗の割引クーポンが発行できるので、荷物を受け取りに来たユーザーのついで買いや、新規顧客の集客効果が期待できる。ドドル社の展開国における調査によると、本サービスを利用するEC購入者の約70%が、受け取り店舗で買い物をする結果が出ているという。
 ヤマトHDとドドル社は今年3月、利便性が高く、デジタル化された新たな受け取りサービスを提供することで合意。8月からEC商品の受け取り拠点となる店舗の募集を開始した。
 その結果、関東を中心に展開する「マルイ」「モディ」、全国展開するファッション専門店「はるやま」「フォーエル」など、全国の約600店舗から申し込みがあった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ