オイシックス・ラ・大地 20年4―9月期/「Oisix」売上4割増/3カ月間で会員も2万人増

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 オイシックス・ラ・大地の20年4―9月期(中間期)における食品EC「Oisix」の売上高は、前年同期比40.0%増の230億4000万円だった。営業利益は顧客単価が約20%増加したことで、同132%増の43億3000万円だった。新型コロナウイルスの影響による出荷キャパシティーの圧迫が解消し、純第2四半期(20年7―9月期)で会員が約2万人増えた。
 「Oisix」の会員数は同21%増の27万4929人で、会員1人当たりの月間購入金額は同22%増の1万2986円。旅行や帰省の自粛により、自宅で過ごす時間が増えたことで購買単価と頻度ともに増加した。
 ミールキット「Kit Oisix」の定期会員は同38%増の18万5875人。食数は同39%増の1167万食に増えた。モスバーガーと共同開発した「ボロネーゼ」は1万2000万食が即日で完売。大戸屋と共同開発したキットも即日で完売した。
 外食店の商品を自宅で楽しめる「おうちレストラン」は23店舗、43アイテムに拡大。「串カツ田中」の販売本数が17万本を突破したり、もつ鍋「やまや」の商品は累計4000セットに達するなど好調だった。
 第3四半期中に稼働を予定していた埼玉県狭山市内の物流センターは10月の竣工に変更し、既存センターの生産性が向上したこともあり、第4四半期に稼働していく予定。
 11月12日に開催した決算説明会で高島宏平社長は、「ミールキットの認知は低く、まだ始まったばかりだと思っている」と成長性に対して見解を示した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ