ユーグレナ 20年9月期/EC比率は全体の2割強に/広告投資抑え、通販事業微減収

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 ミドリムシを原料にした、化粧品や健康食品の通販を展開するユーグレナの20年9月期の直販売上高は、前期比2.1%減の96億9100万円だった。広告投資先の選定を厳格化したため、微減収となったという。ユーグレナグループ全体の定期顧客数は、過去最高水準の29万6000人となった。直販事業のオンライン比率は、過去最高の2割強だった。
 ユーグレナは20年3月、健康食品の基幹商品「ユーグレナの緑汁」などを含む複数の製品のブランドを、「からだにユーグレナ」に統一・刷新した。中長期的なマーケティング戦略の一環だとしている。
 これまでは化粧品を含む複数のジャンルに分散して広告投資を行ってきたが、20年9月期は、直販事業の広告投資を、「からだにユーグレナ」に集中させた。
 新聞やウェブなどの広告だけでなく、テレビCMなどのマス媒体への投資を強化したとしている。そのため、今後の売り上げ増加が期待できるとしている。
 子会社のMEJが展開する置き換え型コーヒーの定期通販ブランド「CCOFFEE(シーコーヒー)」も、急成長している。定期顧客の新規獲得の増加や、EC化率の上昇に寄与したとしている。
 ユーグレナは20年9月期の決算発表から、営業利益やのれん償却費、助成金収入などを勘案した「調整後EBITDA」の開示を開始した。20年9月期のヘルスケア領域の調整後EBITDAは、10億円の黒字を維持したとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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