ダスキン 20年4―9月期/家庭訪販事業は7.8%減/アルコール除菌剤が12%増に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ダスキンの20年4―9月期(中間期)における訪販グループの売上高は、前年同期比6.5%減の522億9400万円、営業利益は同16.2%減の53億4500万円だった。家庭訪販事業は、第1四半期(20年4―6月期)に新規顧客の獲得活動ができなかったことから、同7.8%減だった。
 家庭市場は、消費者の衛生意識が高まったため「アルコール除菌剤」など除菌関連商品の売り上げが同12.0%増えた。前期に引き続き、販売に注力している「浴室用浄水シャワー」は、積極的なテレビCMやウェブ動画配信が奏功し、同34.8%増だった。
 主力のモップ商品は、第1四半期に緊急事態宣言が発出されたことで、新規客を獲得するための積極的な営業活動ができなかったことに加えて、既存客の交換時期の延期が発生したことなどにより減収となった。昨年は消費増税前に発売した「くらしキレイBOX」を、今年は下期に発売したため、同0.4%減収となった。
 ウェブ会員サイト「DDuet(ディー・デュエット)」の会員獲得に注力し、会員数は同23.6%増の110万6000人に増加した。
 商品別では、「おそうじベーシック3」、フロアモップ「LaLa(ララ)」、ハンディモップ「shushu(シュシュ)」「スタイルクリーナー」のセット)の売り上げは同3.7%減となった。「床用モップ」は同5.4%減の49億5700万円、「ハンディモップ」は同8.1%減の17億4700万円といずれも不振だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同18.6%増と好調だったが、「家庭用空気清浄機」は同28.8%減、「家庭用フィルター」が同5.1%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同21.7%減だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ