ナック/国内最大の工場が竣工/宅配水の生産体制を増強

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ナックが埼玉県本庄市に建設した宅配水の製造工場が今春、本格的に稼働した。新工場の年間生産能力は1200万本で国内最多。将来の顧客増加を見据え生産体制を大幅に強化した。総投資額は約60億円。
 新工場の名称は「クリクラ本庄工場」。12リットルのガロンボトル入りの宅配水を製造している。生産能力は1時間当たり2000本で月間100万本。主に首都圏の顧客に宅配水を供給する。
 生産ラインから倉庫への格納まで製造工程を自動化した。フルオートメーションの宅配水工場は業界初という。業界最大級の倉庫にはガロンボトルを最大16万1640本保管できる。
 ナックが展開する水宅配ブランド「クリクラ」の、14年度の年間販売本数は約1800万本だった。同社は水宅配の顧客数を現在の約50万件から19年までに80万件に増やす計画を掲げている。
 「クリクラ本庄工場」が竣工したことで年間生産能力は3000万本を突破。計画達成のために必要な生産体制を整えた。新工場の敷地内には世界47カ国のミネラルウォーターなどを展示した「世界の水ギャラリー」を併設した。工場見学を積極的に実施することでブランドの認知拡大を図るという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ