小田急百貨店/中国越境ECに参入/コロナ後のインバウンドも視野

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 小田急百貨店は9月23日、中国向けの越境ECに本格参入する。越境ECは中国のベンチャー企業と協業する。商品数は約180点。21年3月期までに約250点に拡大する。越境ECをフックに、中国での知名度向上を狙う。今後、新型コロナの収束後にインバウンドが高まったとき、店舗に来店してほしい考え。
 中国国内には店舗がないため、中国人による小田急百貨店の認知度は低いという。マーケットに食い込むため、越境ECの出品を通じて、認知度向上に努めるとしている。
 中国向けの越境ECは、中国ベンチャー企業、上海橙感信息科技有限公司(チェンガン)と協業して今年5月から実験的に展開してきた。同月から、購入頻度が多い商品の傾向など、中国人に好まれる商品を探ってきた。スキンケア商品やベビー商品の購入が多いことが分かったという。
 越境ECの利用には(1)顧客が「ウィーチャット」をダウンロード(2)チェンガンが提供するアプリ「橙感(チェンガン)」と入力し、ミニプログラムを選択(3)サイト上のグローバルナビゲーションから小田急百貨店の商品ゾーンを選択する─という手順で商品を注文する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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