千趣会 20年1―6月期/通販事業は11%増収/ブライダル不振で営業損失

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 千趣会が7月30日に発表した20年1―6月期(中間期)の連結業績は、通販事業の売上高が前年同期比11.8%増の346億5000万円となった。休眠顧客に積極的なアプローチを行うなど、顧客基盤の再構築を強化。購入者数が増加に転じたという。たた、ブライダル事業は新型コロナウイルスの影響で2桁の減収となった。中間期の連結営業損失は5億6300万円だった。
 連結売上高は前年同期比3.8%減の422億2600万円。通販事業以外の売上高は、ブライダル事業が同59.2%減の39億200万円、法人事業が同14.1%増の25億3700万円、子育て支援などのその他事業は同10.1%増の9億3500万円だった。
 通販事業の原価率は50.5%で前年同期比2.1ポイント改善。販管費は約13億円増加したが12億1500万円のセグメント利益を計上した。
 半期の購入会員数は同54万1000人増の209万9000人。新規購入会員数は同12万9000人増の39万4000人。型数は同5678型減の5万6282型。在庫回転月数は同0.6カ月減の3.1カ月となっている。
 連結ベースで見た売上総利益率は50.5%となり、前年同期と比べ0.4ポイント改善。売上高販管費率は51.8%で同3.0ポイント増加した。
 営業損失は5億6300万円だったが、関連会社であるワタベウェディングがコロナの影響で業績が悪化したため持分法による投資損失23億6900万円を計上。経常損失は28億9800万円だった。四半期純損失は30億円となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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