【アフターコロナ業界予測 〈専門記者の「空模様」予報〉】 〈商品別訪販予測〉コロナ禍で明暗/「デジタル化推進」が鍵

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 アフターコロナの訪販市場について、専門記者が業界予測を行った。総じてみると、晴れ間の中に、どんよりとした雲が見え隠れしているといったところか。化粧品訪販市場のように、みぞれに襲われた業界もあれば、水宅配や食品宅配のように、在宅率向上の恩恵に浴する企業もある。今後の各社の空模様を決めるのは、「デジタル化の推進」「ウィズコロナの新規顧客の開拓法の確立」「獲得した顧客の囲い込み」の成否といえそうだ。

 コロナ後の空模様は、商材によって異なる。健康食品を扱う訪販企業にはネットワークビジネス(NB)企業が多いが、免疫ケアサプリを扱うNB企業が大幅に増収するケースが出てきている。
 水素や乳酸菌のサプリを販売するプレミカジャパンでは、4月度の月商が前年同月比で2倍以上に増加したという。オンライン活用の推進が増収の要因となった。
 ZoomやLINEを使って、オンラインセミナーやオンライン勧誘を行うことによって、開催できなくなったリアルのイベントやリアル勧誘を代替しているようだ。有力な会員が遠隔地への勧誘を行うことは、モチベーション・教育レベルの地域間格差の是正などにもつながっているという。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月6日・13日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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