コープみらい 20年3月期/食品宅配、0.1%減/弁当宅配は増収決算に

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 首都圏の地域生協、コープみらい(本部埼玉県、新井ちとせ理事長)の20年3月期における宅配事業の売上高は、前期比0.1%減の2655億8000万円となった。
 宅配事業をセグメント別でみると、毎週決まった日に商品を届ける「ウィークリーコープ」の売上高は、同0.2%減の2598億8000万円、弁当宅配などの「デイリーコープ」は4.9%増の48億9000万円だった。新型コロナウイルスの影響で、20年3月度の受注は想定を大幅に上回ったという。
 デイリーコープでは、東京エリアでのみ扱っていた「舞菜しっかりおかず」を全エリアに拡大し、品揃えを増やした。また、セットメニューの見直しや価格の改定などを行った。
 営業職員の接客対応力向上を図るため、「コープデリ地域担当10カ条」の浸透をさらに深めたほか、「組合員とのお約束チラシを配布した。
 受注サイト(EC)の改修を推し進め、レシピ機能の充実や商品検索機能の改善を重点的に取り組んだ。
 ミールキットは、新たなカテゴリーとして世界の味が楽しめる「World Dish」や、消費期限を延長した「プラス1day」の取り扱いを開始した。
 21年3月期は、都内の一部で実施してきた早朝配達実験「モーニングデリ」の改善を進める。コンタクトセンターで電話注文などのつながりやすさを高める取り組みを推し進める。
 新規組合員の獲得を目指し、ウェブによる加入やメディアの活用、SNSでのコープデリの認知を高めるような施策を推し進める。「デイリーコープ」では、商品の追加やセットメニューなどで品ぞろえを拡大する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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