ジュピターショップチャンネル 20年3月期/売上高は1634億円/前期比2.6%増で過去最高

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 テレビショッピング最大手のジュピターショップチャンネル(本社東京都、新森健之社長)は6月19日、20年3月期の売上高が前期比2.6%増の1633億9100万円となり、過去最高を達成したと発表した。19年3前期は創業以来初の減収だった。当期は「原点回帰徹底期間」と位置付け、商品と番組の開発を強化した。当期純利益は前期比8.6%減の162億3300万円だった。

 原点回帰の一環として、新しいブランド・商品の発掘と育成を強化した。ショップチャンネル初登場のブランドを積極的に拡大。放送当日の推奨商品を販売する「ショップスターバリュー」「GO!GO!バリュー」に登場した新ブランドや新商品は、18年度の74アイテムから19年度は115アイテムに拡大した。
 商品ジャンル別では、特にファッションジャンルの強化に努めた。購入頻度の高い優良顧客の購買行動を分析した結果、ファッション商品に関するリピーターが多かったためだ。
 インターネットサイトには昨年8月、ファッションのみを特集する専用ページ「ショップチャンネル スタイル」を開設。商品やブランドの紹介にとどまらず、顧客参加型のリアルイベントや、コーディネート投稿キャンペーンも開催した。
 四半期ごとの売り上げ推移を見ると、19年4―6月期(第1四半期)と同7―9月期(第2四半期)は、大型特別企画の影響で売り上げが大きく伸長。同10―12月期(第3四半期)は消費増税の影響で低調だったが、20年1―3月期(第4四半期)は前年同期を上回った。
 新たな大型特別企画として19年9月、「秋いろ大感謝祭」を初めて放送。9月2~4日の3日間の売上高は22億円を超え、第2四半期の増収に貢献した。
 売上総利益率は49.2%となり、前期比0・3ポイント減少。売上高販管費率は35.0%で同0.1ポイント増加した。営業利益は同6.3%減の232億1800万円、経常利益は同7.0%減となる233億9300万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ