プレミアムウォーターホールディングス 20年3月期/2.2倍の大幅増益/期初計画から6億円増に

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 宅配水最大手のプレミアムウォーターの持ち株会社のプレミアムウォーターホールディングスの20年3月期の連結業績における営業利益は、前期比128.4%増の18億5900万円となった。売上高は前期比20.4%増の454億5300万円だった。宅配水の契約顧客が堅調に推移を続けていることが、利益率の増加につながった。20年3月期中に保有顧客件数が、期初計画の98万件を上回り、100万件を達成したことも、大幅増益の要因になったとしている。
 プレミアムウォーターホールディングスは、20年3月期の期初の計画として、売上高430億円、営業利益12億円を掲げていた。20年3月期の実績は、計画を大幅に上回った形だ。
 3月末時点で、保有顧客件数は102万件を超えている。
 既存顧客の水の消費量を増やすための施策として、宅配水の注文用のスマホアプリの利便性向上に取り組んだ。ウォーターサーバーの使い方を伝えるメルマガの拡充などの取り組みも推進したという。「顧客1件当たりの宅配水の利用額が若干だが高まったことが、全体の利益の増加に寄与した」(広報・IR)と話している。
 プレミアムウォーターの宅配水の契約者だけが利用できるECモールの、商品点数や利便性が高まったことも、既存顧客の継続率の向上につながっているという。
 物流網の構築の推進も、利益に貢献したという。プレミアムウォーターでは、全国で佐川急便やヤマト運輸に配送を委託している。19年からは、地方などの一部地域で、地域の配送会社への配送委託を開始した。置き配サービス「OKIPPA(オキッパ)」との提携も開始していた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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