ダスキン 20年3月期/家庭訪販は4.0%減/ウェブ会員数が101万人に

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 ダスキンの20年3月期における訪販グループの売上高は、前期比0.4%減の1110億3600万円だった。家庭訪販事業は、主力商品のモップの売り上げが減少したことから同4.0%減だった。連結売上高はフードグループが増収となったことから、15年3月期以来の増収となった。
 家庭市場は、消費増税の影響などにより、主力のモップ商品やロボットクリーナーの売り上げが減少。売上高は前期を下回った。一方で、販売に注力したシャワーヘッド「浴室用浄水シャワー」は残留塩素の除去と節水機能、レンタルの仕組みが受け入れられ、前期比62.5%増と好調だった。使用期限到来に伴う切り替え需要があった「消火器」の売り上げは同59.2%増加した。
 顧客の利便性を向上させるため、クレジットカード決済への切り替えを促進。ウェブ会員サイト「DDuet(ディー・デュエット)」の会員獲得に注力し、会員数は同36.0%増の101万2000万人に増加した。
 商品別では、「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa(ララ)」、ハンディモップ「shushu(シュシュ)」・「スタイルクリーナー」のセット)の売り上げは同1.1%減となった。「床用モップ」は同4.7%減の103億3000万円、「ハンディモップ」は同3.7%減の37億5100万円といずれも不振だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同0.5%減、「家庭用空気清浄機」が同11.2%減、「家庭用フィルター」が同3.6%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は0.3%減だった。
 営業利益は、原価率が悪化し売上総利益が減少したことに加え、人件費や消費増税に対応するためのシステム関連費用などの経費増加により、前期比13.5%減の116億300万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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